美人母娘は痴女 2
「そう、大変ね・・・うちも同じだから、娘との時間を作るのが大変だから分かるわ」
沙良さんが綺麗な眉を顰める。
それでもこうやって時間を作れてるみたいだし、僕の家より経済状況もいいみたいだ。
「まあ、私は好きな仕事を見つけて、その仕事に恵まれたと言うのがあるわ」
「どんな仕事なんですか?」
そう言った沙良さんに僕が問うと、沙良さんは意味ありげに微笑む。
「そうね、教えてあげるわ・・・」
そう言って誘われた沙良さんの寝室。
女の人の寝室なんてドキドキするけど、そこは意外とシンプルだった。
その寝室のテレビをつけて、録画した映像を沙良さんは選んだ。
それは何かのステージ。
ピンク色の照明の中で立つ美女。
濃い化粧だけど沙良さんと分かる。
音楽と共に沙良さんが踊る。
ドキドキするような色気ある踊りだった。
そして、びっくりしたのは・・・
踊りながら沙良さんは着ている服を一枚ずつ脱いでいく。
びっくりして固まる僕に身を寄せた沙良さんが僕の耳元で囁くように言った。
「ストリップダンサーが私の仕事なのよ」
僕は沙良さんがいつも寝てるベッドに寝ると布団をかけてくれた。
「風邪薬を持ってくるわ。その前に何か食べた方がいいわね。」
そう言って沙良さんは部屋を出ていくと壁越しに話声が聞こえてきた。
「あれ?ヒロキ君は?」
「風邪ひいてるみたいだから私の寝室で寝かせたわ。」
美沙さんが体にタオルを巻いたまま入ってきた。
「ヒロキ君、大丈夫?」
大丈夫なわけはなかった。
ヒロキの病気、それは【ヴェヴェゾール症候群】だった。
症状は様々だが主に身体中が溶けてしまう奇病である。しかも、まだ治療方法が確立されていない難病で原因不明とされているものだ。