ロリ熟女はお好き? 7
昼間、詩帆は一人きりの空間の中で様々な妄想を繰り広げ、時には激しい自慰で何度も絶頂してしまうこともある。それは夫である智が最近仕事で忙しいことが原因であるが……
「あら、智さん、定時で帰れるのね!」
夕方を前に、そんなメールが入る。
詩帆は妄想でちょっと気だるくなった身体を慌てて現実に引き戻し、晩御飯の支度を始めた。
夕方、詩帆が晩御飯づくりに勤しんでいる最中に2人の娘、恵真と望愛が帰ってくる。
「わあっ、なんかいい匂い!」
「お父さんが早く帰ってくるから、嬉しくてちょっとごちそう作っちゃった」
「わ〜い!!」
そして18時半、夫である智が帰ってくる。
「おかえりなさい、智さん」
「ただいま。定時なんて久しぶりだよ」
「毎日お仕事頑張る智さんに、今日は御馳走を用意しましたから」
「なんか…すまないな。詩帆だっていつも頑張ってるじゃないか」
智からカバンとスーツを受け取る詩帆。
娘2人も2階の部屋から降りてきて一家団欒の夕食の時を迎える。
「今日はステーキよ!」
「わーい!!」
「おぉ、美味そうだなぁ」
愛する夫と娘たちが美味しそうに渾身の手料理を味わってくれる。
詩帆はそれを見つめるのが一番の幸せである。
「たまには詩帆のためにも早く帰ってこないとな」
「私のことはいいから、智さんが毎日お仕事頑張れるように尽くすだけだから」
娘2人が眠りについた夜遅く。
智が早く帰ってきたときだけできる、ちょっとゆったりしたひと時。
詩帆は自分の欲を抑え、智に尽くすことを常日頃考えているが、今日は別だった。
「でも、智さん…今夜は、ちょっと、いい…ですか?」
智の手をそっと握る。
「そっちの話か…確かに最近は機会がなくて詩帆にはすまなかったな」
「ごめんなさい…智さんは今大事なお仕事の真っ最中なのに、私…」
「いいんだ。僕が悪かった」
智は詩帆の隣に寄り添い優しく肩を抱く。
「もうピークは過ぎてだいぶ楽になったから、今後はなるべく定時で帰るよ」
「智さん…」
詩帆の瞳が潤み、智をじっと見つめた後、唇が重なる。