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喫煙乙女
官能リレー小説 - アブノーマル

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喫煙乙女 6

「あ、そうだ。」ミオさんが手を止めた。「キミはもうシャセイなんかするの?」
俺がうなずくと、ミオさんは俺のパジャマもパンツも脱がせて、オチ●チンをむきだしにしてしまった。
そして、空き缶をまたぐように俺を立たせると「中断させてごめんね。」と言って、オチ●チンをぐりぐりさすり始めた。
「ミオさん……出そう…」俺が声を漏らすと、ミオさんはくわえてたタバコの先から、細い煙を俺めがけて発射した。と同時に俺は空き缶の中にダラダラと濃い精液を垂らした。
「すごく……気持ち良…かった…」俺がそう言ってへなへなとパイプ椅子の上に座ると、ミオさんはニヤニヤしながら俺に空き缶の中を見せた。
「入院してた間、シャセイしてなかったから量も濃さもすごいわね…ほら、ごらんなさい。たくさんの女の人が吸ったタバコの上に、キミの精液がかかってるのよ。キミならたぶん、この意味がわかるんじゃないかしら?」
確かにそうだ。俺、いつかは喫煙乙女が捨てた吸い殻に、おしっこをかけてやりたいと思ってたんだ。それがこんなかたちで叶うなんて。
ミオさんは空き缶の中に、タバコを持った手を近づけていった。吸い殻の上にかかった精液の一番濃いところに、その先を押し付けて火を消した。
「ミオさんすごい…やっぱり看護師さんだ…アフターケアまでハンパないや…こんなに…こんなに俺の…変な感覚をとらえてくれてたなんて…」
  ──☆──

友達の家で、エッチな灰皿を見たことがある。CDくらいの直径のブロンズ(?)でできていて、灰皿の底に二人の女性の正面姿と後ろ姿のヌードが浮き彫りされているのだ。
友達はそれを大事にしまっていたが、実際にはどうなんだろ。タバコの火を女性の乳房やお尻でもみ消す快感が、その灰皿で妄想できるわけだろうか?
公衆便所の個室に入ると、ドアの内側に女性のヌードが落書きされていることがあった。そういう落書きはたいてい、乳房や股間の部分にタバコを押し付けた跡がついていた。
男の願望なのかねぇー。
知人男性の彼女は、彼とケンカした時に、彼の部屋に貼ってあったアイドルのポスターに八つ当たりして、タバコの火を押し当てたそうだ。
アイドルの顔が、タバコで焦がされて、ハロウィンのカボチャみたいになってたって。


  ─────

中学二年生の夏休み。もう半分くらい過ぎたころ、俺は小さな天体望遠鏡をかついで公園の奥に出かけ、ちょっとした天体観察をした。
夜遅くに帰り道をたどっていたら、広場の片すみで女の子がひとり、花火をしてるのを見た。
「ひとりで花火か…」と思って立ち止まって見ていた。女の子が次につけた花火がまぶしく光った。その光に浮かんだ顔は、同級生の鈴だった。
俺は黙って鈴が次々と、花火を一つずつ散らしていくのを見ていた。見ているだけだった。花火に照らされる鈴の唇には、タバコがくわえられていたからだ。
タバコを花火の火種にしてるのかと思った。でも花火は別に点火している。そして時々、暗い中でタバコの火だけが灯っているのが見える。

鈴は小学生のころからよく知ってる女の子だ。やたらハッキリした性格で、鈴の前では、下手なおふざけが出来ないような緊張感をただよわせてた。だけどネチネチ迫らないので、みんなに親しまれてはいた。
そんな鈴がタバコを吸うなんて、信じられなかったけど胸はワクワクした。
俺はカバンの中をさぐって、使い捨てカメラを取り出した。足音をしのばせて、鈴の姿がよく見える植え込みの陰に近づくと、タバコをくわえて線香花火を見つめてる姿に
パチッ!
とフラッシュを浴びせた。きっと鈴のことだから、
「ちょっと、誰? いま写真撮ったでしょ!」なんてこっちに迫ってくると思ってた。
ところが鈴はそこから逃げてしまってた。鈴のいたところには、線香花火の燃えかすが一つ残っているだけだった。

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