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喫煙乙女
官能リレー小説 - アブノーマル

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喫煙乙女 5

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中学一年生の時に、入院した。小さな手術をした。ただ、あとに炎症を起こしてしまい、一日四回6時間おきに点滴を受けることになってしまった。
夜中の0時にも、看護師さんが点滴を入れにくる。その夜はミオさんが来た。

ミオさんは、かわいい看護師さんだった。でもそれゆえ同じ階に入院してるオヤジどもの評判がよくて、彼女が病室をまわる(俺は6人部屋にいた)時など、次々と声をかけられて会話の中心になっていた。だから俺なんかはほとんど「必要最小限」の付き合いだった。もちろん早く退院したい俺には、看護師さんなど、正直どうでもいいことだったけど。

消灯後の暗い病室の中で、枕もとのライトに照らされたミオさんが、手ぎわよく俺の腕を消毒し、針を刺していく。その時俺はミオさんの白衣の胸元を見て、ポツリとつぶやいてしまった。
「お姉さん、タバコ吸うんだね…」
ミオさんの胸のポケットに、タバコの箱が見えたんだ。ミオさんは言った。
「そうよ。キミみたいな患者さんがいるから、ストレスたまるのよ。」
「ご…ゴメンなさい…」俺とミオさんの初めての会話がこんなものだった。
「それは冗談よ。でも…ストレスたまってるのはホントだけどね。」
そんなミオさんに、俺はすかさず言ってしまった。
「お姉さんが、タバコ吸ってるところ…見たい…」
心の中で、またやってしまった!と思った。ミオさんはマジメな顔で、
「珍しい男の子ね。」と言って病室をあとにした。
数日して俺は退院の日も決まったころ、真夜中にミオさんに起こされた。
「点滴ですか?」俺が聞くとミオさんは鼻で笑って、
「いまから私、一服するから見せてあげるわ。」と言って俺を廊下に連れ出した。
病棟の真ん中へんにある階段を上ると、「部外者立入禁止」とプレートがついたクサリがかかっている。ミオさんはそれを越えて、また上っていった。
屋上近くの踊場に、いくつかのパイプ椅子とでかい空き缶が置いてあった。
「ここが私たちのタバコ部屋になってるの。本当は『院内全面禁煙』なんだけどね。」
ミオさんが白衣のポケットから出したタバコを吸いはじめた。俺は、また「かぶりつき」で見つめていた。かわいい『白衣の天使』のミオさんが、苦い煙をたちのぼらせているアンバランスさが、俺の心を強くとらえた。
ミオさんがでかい空き缶にタバコの灰を落とした。缶をチラッとのぞくと、たくさんの吸い殻とタバコの箱が溜まっていた。
「みんな…タバコ吸うんですね。」
「そうね。」ミオさんが目を閉じて、煙を吹きながら言った。「私たち、お酒が飲めないからね。」
「お酒が飲めないんですか。」
「そう…いつ、家にいても夜中に緊急召集があったりするからね。その時にお酒が入ってたらダメだもん。タバコに走っちゃうのね。」
「そうですか…」と言いながらも、タバコと煙が行きかうミオさんの口もとを見つめていると、
「ここは、どうなってしまったのかな?」ミオさんが俺のパジャマのズボンに手を当てた。
「これ、マジなの?私がタバコ吸うの見てるだけで、ボッキしちゃったの?」
俺はうなずいた。ミオさんは短くなったタバコを空き缶でもみ消すと、新しいタバコに火をつけて、俺のパジャマのズボンの奥に手を入れた。
「じゃあ、今の私にこんな事されると、すんごく気持ちイイわけだ。」
ミオさんは俺のオチ●チンをくすぐりはじめた。気持ちイイなんてものじゃない。なにしろ他の人の手が俺のオチ●チンに触れる、なんて初めてだったからだ。それがミオさんっていう、かわいい喫煙乙女の手で…

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