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ある爛れた学園の人々
官能リレー小説 - アブノーマル

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ある爛れた学園の人々 6

光太郎は昨夜を思いだした。


製薬会社の社長は光太郎をリムジンに載せるなり言う。
「実は貴方の両親の会社、不渡りを出したわ……二回目を出すと会社更生法の適用、世間で言う倒産になるの」
「えっ」
「私としては取引先を失いたくはないから援助はする。ただし……私のポケットマネーでは限度があるから、貴方を利用したいの」
「……」
「マダムは不幸な人なのよ」
さやかはため息をついて説明する。彼女は今の製薬会社の先代社長と結婚し子供を設けるも名門の血を持つ姑には気に食わずに離婚させられ、子供の親権すら奪われた。水商売に身を落すもそこから這いあがり、彼女が引き継いだホストクラブは全国にある政令指定都市にある夜の街に支店を出すまでに成長させた。その頃には数々の情報源を持ち製薬会社の内情を知ったのである。
深刻な法令違反により元夫は社長を辞任、子供も別の職種に就かざる得ない状況になり、更に姑も別の問題で世間から叩かれた。マダムは元々薬剤師であって経営感覚も水商売で磨かれた……誰も成り手が居ない社長に落ち着いたのである。姑は反対したがこのままではライバル社に経営統合される事は目に見えていたので了承した。その後はマダムは水商売時代の人脈を駆使して立て直しに成功、姑は瞬く間に気力を無くして死亡したと言う。元夫は申し訳ない表情をしたがマダムは気にする事もなかった。

この頃から育児を出来なかった事を後悔しており追い落とした連中やその子供や孫にも復讐の刃を向けた。
多くが前会長婦人、即ち元姑の腰巾着で会社を傾けさせ警察に逮捕されて刑事告訴した人も多いが家族は幸せな暮らしを送っていたのがマダムが気に食わなかった。大抵が不正によりセレブな暮らしをしていたので転落は早くマダムは人助けと称して手を貸した。そして未成年者は変態のおもちゃにされ子供が産める女性は繁殖奴隷に落した。これもマダムが水商売により構築した人材を駆使した結果だ。
「……それも最近は落ち着いているけどね」
説明を終えたさやかの言葉にマダムは苦笑する……元夫はこの事を知っているが墓まで持っていくつもりだろう。後妻と我が子を見逃している事を知って当然の行動とも言える。

マダムも後妻とその子供達まで復讐する気もなく会社再建には各方面に根回しを要した……その返礼がSM行為による接待である。
「ついたわよ」
街一番の高層ビル地下駐車場にリムジンが入り込む。一般に開放されてなく完全に高層ビル内の利用者向けだ。地下エントランスには一人の男が立っておりリムジンのドアを開ける。
「おかえりなさいませ、柳マダム」
「御苦労さま、ああ彼は新しいペットよ」
特製ロンパースを着た光太郎を見ても動じないドアマン、完全に慣れていると分かる。
「はい、皆様もお待ちです」
「そう……貴方も後できなさい」
「はい」
光太郎はマダムについていく形でビル内にあるエレベーターに乗る。
「ここは……」
「見ての通りよ、私が所有するビルの一つ……正確にいえば製薬会社の本社ビルね」
あの不祥事の後は幾分縮小して他の企業にも部屋を貸していると言うが何れもマダムに縁がある人だ。

そしてあるフロアに出る。何れも美容や医療関係のテナントばかりであるが不思議と照明がついていた。
「マダム柳様……彼ですね」
「ええ、少しばかり年齢が過ぎちゃったけど背丈は理想なのよ……早速お願い」
光太郎は背後から来た看護士に捕まる……だが彼女達は紅色ボンテージ衣装に身を包んでおり胸も出ていたが股間にはあり得ない膨らみを表していた。
「ふふっ、激務の末に医療ミスを犯した男性看護士のなれの果てよ。見せてあげる……股間がどうなっているのか?」
マダム柳は看護士の革下着を脱がす……それは起っている筈なのにふにゃっとした皮に覆われた一物だ。
「貴方の場合は海綿体は維持するけど真性包茎加工して管を入れて尿道を開きっぱなし……尿意に関係無くお漏らしするからオムツかトレパン必須よ」
「!」
「しかも固くなっても精液は出ない……安心して管は定期的に取り換えるからその時におもっきり射精できるわよ」

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