変わりゆくキミと 21
文乃の手が僕の股間を触る。
「いい加減に自分の性癖を認めた方が楽になれると思うよ?」
「どういう意味…」
文乃は僕の言葉を遮るようにキスをしてきた。
「どうもこうも、ココは正直じゃない…こんなにおっきくなっちゃって。ケイちゃんって私が他の人とエッチするので興奮しちゃう変態でしょ?だって怒ってる振りしてもダメとも止めろとも言わないもんね…」
そうなのか、嫌だし、止めて欲しいと思っても伝えられなかったのは心の奥で僕が望んでいたからなのか…
自分の事が分からなくなり言葉が出てこない…
「大丈夫だよ。私はケイちゃんとのセックスもだ好きだけど他の人とのエッチも大好きだから…ケイちゃんが奥さん寝取らせるの大好きな最低な性癖を持ってても大丈夫だからね?」
そうか、そうだったのか…僕は愛する妻が他の男に弄ばれて興奮する最低男だったのか。
そうだよな。普通なら成人式のあの日に止めたはずだ…
文乃が望むならなんて言い訳していたけど自分でも気づいていなかったがけど望んでいたのか…
「本当に?僕が最低でも愛してくれるの?」
「大丈夫だよ。私もケイちゃんだけで満足できない最低な奥さんだもの…ケイちゃんこそ私を捨てないでね…」
文乃の言葉で気がついた。愛しているからこそ嫉妬するんだ。文乃がどんなに奔放だろうと離れる事なんて想像すらできない。僕は文乃が好きなんだ。愛しているんだと。
「当然だろ?僕が文乃を捨てるなんてあり得ないから…」
寝室に入ると文乃は下着姿になる。
また、見たことの無い白いセクシーランジェリーだった。
「コレはね1人で選んだんだよ…ケイちゃんのためだけに選んだの…たっくんはハデな色が好きだけど、今日は久しぶりにケイちゃんと生でエッチする日だから…」
饒舌な文乃の顔が赤くなり言葉が止まる。
「あのね…初めての日と同じように白い下着でしたかったの…」
淫らで妖艶に変わってしまったと思っていた文乃が恥じらう姿にときめいてしまう。
「ありがとう…スゴくカワイイよ…」
声が震える。
気持ちの昂りが抑えられない。
僕は文乃に抱きつき、そのまま押し倒すようにベッドへ・・・
そこで文乃の胸に顔を埋めていく。
感極まって涙が溢れてくる。
嗚咽が漏れないように歯を食いしばるが、文乃に頭を撫でられているとそれも止めれなくなってしまった。
暫く文乃に頭を撫でられる僕。
その僕に文乃が言う。
「ケイちゃんは私を大事にし過ぎなの・・・もっと自分の欲望をぶつけて・・・我儘なぐらい求めて欲しいの・・・」
文乃の優しい声。
確かに僕は文乃に優しくしたい。
それは文乃が好きで失いたくないから。
だけど、文乃から出た言葉はそうじゃなかった。
「もっと激しく・・・もっと感情的に求めて欲しいの・・・じゃないと、私・・・」
そこで文乃が口を閉ざす。
重い沈黙が僕の嫉妬心を掻き立てる。
文乃の腕が僕の頭をホールドする力が強まっていく。
「たっくんと、もっとセックスしたくなっちゃうよ」
耳の奥にまで響く言葉。
嫉妬の炎が身を焼き尽くすぐらい身体を熱くしていく。
「タクミの事なんて考えられなくさせてやる」
痛いほどに勃起したチンコを文乃に挿入する。前戯なんて何もしていないの文乃のアソコにヌルりと受け入れる。
「フミノ…フミノ…」
文乃の望み通り一心不乱に腰を振る。久しぶりの生挿入。あまりの気持ち良さに直ぐに果ててしまいそうになるももう止まらない。
「好きだ!大好きだ!」
あっという間に射精してしまうが関係ない。嫉妬が僕を奮い起たせまだまだ止まらない。
「ああん!スゴいケイちゃん射精してるのにぃ…おちんちんガチガチでズコズコ止まらないぃ!」
「気持ちイイ、フミノのアソコ気持ちイイよ…僕だけだから…僕だけが生のフミノのアソコを知ってるんだ…」