変わりゆくキミと 15
すっかり男を覚え、男を喜ばせるすべを覚えた文乃の身体。でも、文乃の身体に本物のセックスを覚えさせたのは僕では無い。拓実とのセックスが文乃の身体を女として目覚めていったんだ。文乃の身体がこんなに気持ちイイ事を拓実はもう知っているんだろう。
そう思うと僕も嫉妬を感じてしまう。
「フミちゃんだって、ズルい。こんなに気持ちイイカラダになって…拓実を散々気持ち良くさせたんだろ?」
「そんなの、ケイちゃんも同じだよ。前よりも上手になってるもん。ノアちゃんに教えられたから上手になってるんでしょ?」
ろくな知識も無くお互いの愛を確め合うセックス。もちろんソレも充実したものだったけどお互いに経験豊富なセフレとのセックスで身体が感じるという事を経験してしまった。知ってしまったんだ。
「それじゃあ僕もフミちゃんを気持ち良くさせてあげるよ」
体位を入れ替え今度は僕が文乃を突く。
僕は湧き上がる嫉妬心をぶつけるように、今まで絶対にしてこなかった全力ピストンを文乃にぶつける。
ゴンと奥まで勢いよく突き、文乃の身体が大きく揺れ、寝転んでも型崩れが殆ど無いたわわな乳がぶるんぶるんと揺れる。
「凄いっ!ケイくんっ!もっと!もっと!ゴスゴスしてぇっ!!」
これまでの文乃を大事にしてきたセックスじゃなく、自分の欲望をぶつけるセックス・・・
それに文乃が悦んでいる。
文乃が悦んでいるだけでなく、僕の快感も味わった事の無い領域に来ていた。
「アイツばっかりにっ!アイツばっかりにぃっ!!」
自分で嫉妬心がコントロール出来なくなっていた。
文乃のたわわな乳をガッツリ掴み、力任せに突きまくる。
文乃は歓喜の声を上げながら涙を流している。
それが余計に僕を嫉妬に狂わせていく。
気付くと僕も泣いていた。
泣きながら腰をガンガンと振っていた。
コレが本当のセックスなのか…
文乃が感じている事で自分も気持ち良くなる。きっと文乃も同じ感覚なのだろう。
求め、求められ互いの境界が無くなり一つになるような感覚に落ちていく。
「イク!」
僕の射精と同時に文乃も絶頂期を迎える。ガクガクと痙攣する文乃の腰を掴み、自分の全てを注ぎ込む。
そして、射精が終わり。身体を放して我に帰る。
チンコを覆うコンドームとその中に放たれた精液。
こんなにも愛しているのにそれを文乃に注げないもどかしさ。文乃に視線を移すと文乃は切なそうな顔でコンドームの中の精液を見つめていた。
「生でしたいよね?」
「うん…したい。フミちゃんのナカに出したい」
文乃と見つめ合う…
「オギャア!オギャア!」
良い雰囲気なのに詩織が起きてしまいそれまでとなってしまった。
あわてて着替て詩織にミルクをあげる文乃。
今まで思ったこともないのに母乳を吸う詩織にまで嫉妬を感じる。
文乃のおっぱい飲みたい。
その後も、掃除機をかける文乃のお尻。詩織のオムツを替えるのに前屈みになった文乃の胸の谷間。洗濯を干すのに背伸びをしてシャツの裾からチラリと見えたおへそ。思春期の時ですら感じた事が無いほどに文乃の何気ない仕草へ欲情してしまう。
しかし、ムラムラしてるのは文乃も同じようで、僕も家事をしていると時折文乃が色っぽい瞳をしてこちらを見つめている。
「キスくらいならイイよね?」
誘って来たのは文乃。
詩織の前ではそういう事はしない。二人で決めたルール。
でもキスなんて海外じゃ挨拶みたいなものだし。
文乃の頭を掴み唇を奪う。
しかしこんな発情している状況で挨拶程度のキスで済むはずもなくどちらからともかく舌を絡めた接吻になってしまう。
「ぷはぁ…ダメだね。ガマンできなくなっちゃうね」
このまま家にいたらお互いに理性の限界を迎えてしまいそうなので出かける事にした。