PiPi's World 投稿小説

一度の過ちから・・・
官能リレー小説 - 寝とり/寝取られ

の最初へ
 29
 31
の最後へ

一度の過ちから・・・ 31

疲れ切った日々が過ぎていった。

「寧々さん。転職して貰えないか?君をヘッドハンティングしたいという人が現れてね。」

「ここを出る程の価値のある会社なの?」

「どうかな?待遇は良くなるさ。年収なら1.2倍、移籍準備金も出してくれるそうだ。」

「それで任される仕事は?」

「肩書は,専務といったところかな。取締役の秘書的な仕事になると聞いている。」

「経営陣にまわるってことですか。」

「そうだな。会社の規模はここよりずっと小さいが,一応商社だよ。」

「考えさせて貰います。」

「いや。今決断して欲しい。」

田所の語気が強くなった。寧々は断れない話だと感じた。

「これはご主人様の命なのですね。」

寧々は田所を真直ぐ見つめて問うた。

「そうだ。」

田所が秘書的な仕事ともって廻った言い方をしていたことで寧々はピンときた。

(そういうことか…。)

「仰せのままに。」

〇〇商事を辞め新しい仕事へ就いてから気づいた。

職場が主人の会社だということを。

初めての出社日。恐る恐るオフィスに向かうと、エレベータで社長と一緒になった。

「新藤さんだね?今日から宜しく頼むよ。」

気さくに話しかけてきたのは、あの夜、ホテルでスローセックスを教えてくれた男だった。

田所くんたら何考えてるのよ?主人の会社というだけでも気まずいのに。

顔が引きつりそうなのを堪え

「おはようございます。その節はどうも。」

と応じた。

「覚えていてくれたのかい?それなら話は早いね。」

「承知しております。」

オフィスのフロアにつくと、披露宴に招待した知った顔もいたが、

社長が新しい秘書と紹介すると皆初めて会ったかのように振舞った。

このぎこちない場所で働くことになるのかと思うと心が重くなった。

結局、田所の掌の上で遊ばれているのだ。

「〇〇商事から来ていただいた新藤くんだ。

 経営陣にも加わってもらうが秘書も兼任して貰うから皆も宜しく頼むよ。」

「新藤寧々です。どうぞよろしくお願い致します。」

社員達も頭を下げ、小さな拍手が起きた。

社長が奥へ向かうと自然解散になった。

寧々も秘書室へ入る。

「早速頼もうか?」

社長が体を要求してきた。

「ここで?ですか?」

わかりきったことを聞き返す。

「日課なんだ。」

「では、ご指導をお願いします。」

寧々は社長の前に膝間づいた。

そのままフェラすれば良いかうかがい流れに従った。

寧々は社長の肉棒に舌を当てた。

極端なスローセックスを命じた男が強い刺激を望むはずはない。

女に性処理させることで満足感を得るタイプだと心得ていた。

舌を玉袋から亀頭までゆっくりゆっくり擦りあげる。

「こんな仕事をしているなんて主人に知れたらわたし…」

「ふふふっ。そうだな。破局間違いなしだな。」

れろれろ。

「はい。」

「でもお前は違うだろう?

 旦那は飾りでご主人様が別に居る。違うか?」

寧々は答えず舌を唇を竿に擦りつける。

「寧々くん。君の主は田所くんだろ?

 隠さなくていいんだよ。

 旦那は寝取られ趣味の変態。

 そうだろう?いっひっひっ。」

寧々は、社長の話を意識しないよう努めた。

「お仕事はきちんとさせて頂きます。」

寧々は肉棒を咥えたまま竿に舌を当てずに唇だけ窄めてみせた。

「いい仕事するじゃないか。良く教育が行き届いているね。」

敢えて咥え込まず、唇と舌を使って竿に涎をまぶしていく。

添えた手は指先だけで支え、文字通り腫物をふわふわと柔らかく扱う。

浅く口に入れては、舌を絡ませずに窄めた唇をカリ首だけに沿わせる。

「ほおあ〜。いいねいいね。その加減がわかってる女は少ないからな。

 闇雲にしゃぶりつく金目当ての女とは根本的に違うね。」

寧々は社長を短時間で逝かせる必要がないのを心得ている。

年寄りは逝かせてしまえば2回目などない。

そういう男たちが望むのは、逝くか逝かないかギリギリを

できるだけ長く楽しむことだということを寧々は身をもって会得していた。

時折、激しく涎を吸い上げ強く吸った素振りは見せても、

肉棒に与える刺激はゆるふわと変わらない。

SNSでこの小説を紹介

寝とり/寝取られの他のリレー小説

こちらから小説を探す