一度の過ちから・・・ 20
ちゅぱっ。めぐみさんがチンポから口を離すと、舌に溜まった涎を指で掻きだした。
溢れ出る涎が顎を伝って、胸元を濡らしていく。
ブラジャーの刺繍の形からギャザーまでデザインがハッキリと目に飛び込んできた。
「ぼく、絶対に迷惑かけませんから、ずっと付き合って下さい。」
「付き合うのはいいけど、奥さんと別れるから結婚してくれなんて言わないでよ?」
めぐみさんは、冗談めいた口調でからかう。
やる夫の心はチクリと痛んだ。
めぐみさんが社長と別れる気はないと言っていると受け取ったのだ。
「…分かってます。」
「それじゃ、わたしシャワー浴びてくるはね。」
そのまま抱けると期待していたやる夫は気落ちした。
寧々とはしたことのないようなドロドロの汗まみれの体を交えられると期待していたのに。
「一緒にシャワー浴びませんか?」
咄嗟に出た言葉は、本心ではなかった。
魔性の熟女は、そんなやる夫の考えを見抜きつつも、
「女には準備がいるのよ?」
といって一人バスルームへ行ってしまった。
バスルームへ向かうめぐみさんを目で追うことしかできない不甲斐ないやる夫。
後ろから抱きしめて押し倒したいくせに勇気がなかった。
ドアが閉まる。・・・ふとスマホが目に留まった。
そうだ寧々に連絡しなければ!
ちょっと用事ができた。
もしかしたら家へ寄らず明日そのまま出勤するかもしれない。
すまない。悪いが先に家へ帰ってくれ。
やる夫は、妻とマスクの女を交換中なことをすっかり忘れ言い訳がましいメールを送った。
寧々は、マスクの女と居ると思っているはずなのにだ。
寧々のスマホを持っていた田所が、メールを確認する。
すぐさま、自分のスマホから社長へメールを送った。
2時間後に女を迎えにいく予定が変更になりました。
その人妻、明朝までご自由にどうぞ。
それから、1カ月間あのおばさんに誰がちょっかいだしても…いいですね。
社長ご自身が抱きたいならいつも通り抱いても構いませんがね、フフフ。
田所
寧々は長い夜を迎えていた。
社長は、寧々をひと月後には自分のものにできると確信していた。
早速自分好みに躾け直そうと寧々の体にスローセックスを叩き込み始めた。
「奥さん、田所くんにどう躾けられてきたか知らないが、」
ゆっくりとした言葉で寧々に言い聞かせる。
「男をいかせるだけが女の務めではないぞ。」
対面座位で腰を浮かせては沈めている寧々の尻と太ももの間に拳を捻じ込んだ。
拳に阻まれ腰が沈み切らない。
亀頭だけが寧々の肉穴に没入し、ちゅぷりと音を立てて止まった。
「自分が快楽を得ようと思ってもいかん。」
拳で尻を持ち上げ、拳をよける。
「ほれここで息を吐け。」
再び腰を降ろした寧々の肉穴は、短くも極太の肉棒に押し広げられた。
「だめだ、だめだ。突き刺さるタイミングに合わせて息を吐ききるんだ。」
「ふはぁ〜〜」
寧々が深く息を吸い込みながら腰を浮かせる。
再びゆっくり腰を沈める
「はぁ〜〜〜」
色っぽい吐息を漏らしながら息を吐ききる寧々。
「そうだ、もう一度」
3度繰り返したところで、寧々は肉穴で僅かな圧迫を感じた。
吐き切ったはずの息が更に漏れる。
「はふうっ」
「コツが掴めてきたようだな。」
社長も息を吐いてタイミングを合わせている。
結合部にだけ意識を集中し二人の呼吸が一つになろうとしていた。
とくんとくん。性器が剥き出しの心臓のように感じられたその瞬間。
脈打つ肉壁と肉棒が互いに反発し合う。
結合部を震源に鼓動1つ1つが快楽となって体中を突き抜ける。
「ああん。」
寧々が思わず声を上げる。
ゆっくり出し入れしているからこそ感じられる微かな刺激。
二人の相性を確かめるかのように呼吸を合わせる。
「おまんこに意識を集中しなさい。」
「深く息をして、声を押し殺しなさい。」
「そうだ。その調子。」
お互いの混じり合って一つになる。
寧々がコツを掴んだ頃には、寧々の太ももの筋肉は乳酸でいっぱいになっていた。
ゆっくり腰を沈めようにも力が入らない。
中腰に肉棒を抜き、腰を沈め始めるも途中でずぶりと一気に腰を落してしまう。
「奥さん、だめですよ。」
寧々は社長に叱られても精一杯応えようとしている。
これは田所が自分い与えた試練、立派に乗り越えて褒めてもらうことばかり考えていた。
何度も体勢を立て直しては、声を押し殺し歯を食いしばって奉仕した。
田所に教わってセックスとは随分違っていたが、
新しい性技を覚えればきっと喜んでもらえると思い込んでいる。