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幼馴染はアイドル
官能リレー小説 - 寝とり/寝取られ

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幼馴染はアイドル 9

『スイートキャッツ』のメンバーもまた、この学園に通っている。
所属事務所こそ過去の因縁から対立、対抗心が存在するが本人たちにはそんな空気はなく、お互いにクラスメートであるメンバーもいることもあって友好そのもの。
ライバルといっても切磋琢磨し互いに高めあっていこうという爽やかな関係であり、ギスギスしたものは見られない。

「カレン!」
視線に気づきカレンに近寄る2人の少女。
宇都宮美里と鶴岡シオンは彼女のクラスメートで、すずを含めた4人は非常に仲が良い。

美里は小柄な少女でほんわかとしたお嬢様。
シオンはロシア人を母に持つハーフだが小柄かつ可憐。
スイートキャッツの熱狂的オタクファン、通称『猫オタ』からは美里は天使、シオンは妖精と呼ばれているらしい。

長身グラマラスなカレンやロリ巨乳系のすずとは対象的な二人だ。

「あ、2人共!、今新しいダンスの練習中なんだよ!」

横から満面の笑みのすずが爆乳をぶるんぶるんと振るわせながらステップ。

「キギョー秘密だからダメよー」

笑いながらすずに言うカレンだが、この4人の中では笑って済む話だ。

「凄く上手くて羨ましいわ」
「ええ、シャイニングは本当に凄いわねぇ」

ダンスも歌も得意とは言わない美里とシオンは羨ましそうにカレンとすずを見る。
スイートキャッツは彼女だけでなくメンバーほぼ全員が歌唱力もダンスも並かそれ以下。
だが、それすらプロモーションの天才生田にかかれば売れる要素にしてしまうのだ。

スイートキャッツのプロモーションは『劇場型』と言われている。

まずしっかりしたコンセプト。
『お嬢様学園の部活動』と銘打たれたコンセプトで、メンバーは十代のみ。
二十歳になると卒業(他のグループへ移籍やソロ活動)となる。
髪染め禁止、恋愛禁止、話し言葉はお嬢様言葉。
それを徹底してメンバーを厳選してるのだ。

そしてプロモーション。
スイートキャッツは専用劇場を持ち、そこでの活動がメインであるが、そこで行われる普段の練習から公開。
メンバーの涙と汗で作り上げていく様を見せ、ファンが『俺が育てた感』を醸成。
『健気に部活動に打ち込むお嬢様』と言うシチュエーションが多くのコアなファン・・・
通称『猫オタ』を生み出し、爆発的なセールスをたたき出したのだった。

ハイレベルのダンスや歌唱力を武器にするシャイニングとは色々と真反対のグループだった。

メンバーの人数も其れ相応、毎年全国、いや今や海外からもスイートキャッツの一員になりたいという少女たちが集まりオーディションが行われる。
仮に晴れてメンバーになれても研究生からのスタート、限られた選抜メンバーしかレコーディングに参加できない。
そのために日々レッスンも欠かさない。

完全実力主義。
このスタンスもシャイニングとは違うことかもしれない。

運営の元締めたる生田がどんな手を使っているかは不明だが、勢司のそれとは一線を画すはずだ。

音楽性も違えばスタイルも違う。
普通ならばライバル意識はない二者なのだ。

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