PiPi's World 投稿小説

幼馴染はアイドル
官能リレー小説 - 寝とり/寝取られ

の最初へ
 4
 6
の最後へ

幼馴染はアイドル 6

千早は黙ってこくりと頷いた。
それを見て、勢司はふっとため息を吐き、柔らかく微笑んだ。
安堵の気持ちと、策略の成功を信じて。

勢司はいったん止めた動きを再開させ、千早を激しく突き上げる。
「ああああっ…ご主人様ぁあっ!!」
「千早、お前は最高の女だよ…」
「ああっ…ああああーっ!!!」

勢司はその後しばらく、千早の若く瑞々しい身体を存分に楽しむのであった。



翌日。
涼子に呼び出された優。
家庭に仕事を持ち込まない凉子だから、優が平プロに来るのは初めてだった。
社長室には3つ写真が飾ってある。
かつてはもっと多かった後があるが、凉子の父の写真。
そして写真でしか知らない優の母の写真。
そしてスタジオで撮られたと思わしき楽器を持ったバンド写真。
中央にいる爽やかな青年が優の父、健太だ。
彼が死んだ時、優はまだ5歳。
殆ど記憶に無い。
父を挟んで笑顔の2人は、テレビでは見た事がある人。
昔は父とバンド組んでいたのは知っていたが、直接は会った事が無かった。

そしてその3人のやや後ろでドラムセットに座り、ちょっと戸惑い気味の笑顔をしてる人は会った事はある。
叔父の勢司だ。
優の勢司評は、少し怖いと言うか話しにくい印象で、特に口数も多くない。
両親の法事や墓参り以外で会う回数はさして多い訳でなく、かと言って疎遠でもない。
凉子の口から勢司の話題が出る事は少なく、平プロから新人タレントが出た最近ようやく出るようになってきた所だ。

そんな事を思いながら写真を見渡し、優は凉子に聞く。

「今日はどうしたの、ママ?」

血は繋がってないが、優にとって『母親』と言うのは凉子の事だ。
と、言うか実の母は写真でしか見ない人だし、優の中の母親イメージは凉子しかない。
『ママ』と呼ぶ事に疑問も感じてなかった。

「今日呼んだのは優ちゃんにお仕事して貰おうと思ったからよ」

凉子はいつも通りの笑顔で優に言う。
実の娘より大事にしている息子・・・
他人から甘やかし過ぎと言われるぐらい凉子は優を可愛がっている。
そんな凉子の溺愛が優の優しくも甘い性格形成となったのだろうが、同時に穏やかで素直な性格もそれが要因だろう。

「お仕事?・・・」
「ええそうよ、どんな道に進むにせよ、何かの役に立つと思うわ」

父と叔父はミュージシャン、母は女優。
優自身は幼い頃からピアノをやっていて、それなりに優秀ではあったが、将来音楽の道やタレント業をやりたいとか言う考えはまだ無かった。

「実はね、人手不足もあって優ちゃんが手伝ってくれるなら有難いのよ」

すまなそうにそう言う凉子。


そう言われて嫌と言う優ではない。
むしろ、助けたいと思う方だ。

「うん、何をするのか知らないけど、僕でよければ」
「優ちゃんありがとう、助かるわ!」

凉子に感謝されて悪い気はしない。
幼馴染み達がアイドルになって、ちょっと疎外感を
感じてたから断る理由がない上に、頼りにされて何か大人に認めて貰えた嬉しさがあった。

凉子は優の答えを聞いて内線で1人の女性社員を呼び出す。

「マネージャーをやってくれてる小谷さんよ・・・彼女にお仕事を教えて貰ってね」
「宜しくね、優くん」

小谷さんと呼ばれた女性は小谷真希子と言う30代の
現在平プロ唯一の事務員。
凉子と2人で事務とマネージャー業をこなしている。
タレント数が少ないからどうにかなっているが、そこそこ人気が出てくると人手が足りなくなる。

「じゃあ、ついてきてね」
「はい、小谷さん」

真希子に先導され優は後をついていく。
平プロは5階建てのビルが本社。
1階は駐車場。
2階はダンスレッスン場。
3、4階は以前は事務所だったが、広すぎるので3階を応接室と休憩室。
そして4階が事務所。
5階は社長室と備品倉庫となっている。

本社ビルの隣は倉庫兼録音スタジオ。
そんな説明を聞きながら3階休憩室に行くと、着物姿の女性がいた。

「真希子ちゃん、新しい着物なんだけどおかしくない?」

くるくると回って見せる女性に真希子が言う。

「美和さん、似合ってるわ・・・それから、奥山優くんに今日から手伝って貰う事になったから宜しくね」

真希子はそう言って優を見る。

「彼女は佐々江美和さん、うちの大功労者の演歌歌手よ」

着物の似合う美女。
おだてられてほんのり頬を赤らめるのがまた魅力的で、なにより色っぽい。
着物って着る人によってこんなにもセクシーなんだと思ったのが優の感想だった。

「いやね、大功労者だなんて・・・私は勢司先生の言うままに歌ってるだけだし、若い子なんて演歌なんて知らないでしょうに・・・ああそれから宜しくね優くん、勢司先生の甥っ子さんね」
「はい!、宜しくお願いします!」

優の挨拶に美和は目を細めた。

「どん底から救って貰って、勢司先生には感謝しても感謝しきれないわ」
「私も勢司先生に拾ってもらってここにいるけど、本当に感謝してるわ」

2人はうっとりとそう言う。

SNSでこの小説を紹介

寝とり/寝取られの他のリレー小説

こちらから小説を探す