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許嫁はお姉さん(寝取られ編)
官能リレー小説 - 寝とり/寝取られ

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許嫁はお姉さん(寝取られ編) 4

 男達は5人くらい。皆マッチョで屈強、金髪でピアスや刺青をしていたそうだ。
 そして再び薬で眠らされ、気を失っている間に昨夜の公園のベンチに放置されていた…ということらしい。

「さつき…今日は学校を休め」
「……………」
「それから、後で産婦人科に行こう。僕が付き添ってやる」

 『産婦人科』という言葉を聞いてさつきはビクッとした。

「…私、一人で行くから…。ついてこないで…」
「バカ! さつきをほっとけるわけないだろ! 僕も学校を休むから」
「いいのよ。あなたは、学校で勉強しなきゃ…」
「勉強なんかどうでもいい! さつき。お前は僕の大事なフィアンセだぞ。いいか、バカなことを考えるんじゃないぞ!」
「太一さん…」

 さつきは再び肩を震わせ、泣き始めた。
 そしてここは産婦人科。
 マンションから一番近い『冴木レディースクリニック』に予約を取り、2人でやってきた。
 問診票を書かされた後でさつきは診察室に呼ばれたが、待っている間の居心地の悪さたるや半端じゃない。
 若奥さんも中年のおばちゃんも茶髪のギャルも、僕のことをじろじろ見ていた。
(なんで男がこんなとこにいるの? このエロガキ!)
 …ってなかんじだろう。ぐさぐさと突き刺さる視線が痛かった。
「伊藤さつきさんの付き添いの方、診察室に来て下さい」
 看護師に呼ばれて部屋に入ると、そこには美人の女医さんがいた。
「私が院長の冴木です。よろしく」
「よろしくお願いします」
「あなたと伊藤さんとのご関係は…?」
「僕はフィアンセです。その、さつきは…大丈夫ですか?」
「さっきまでは興奮状態だったので鎮静剤を打ちました。今は奥のベッドで休まれています」
「そうですか…」
「性器には炎症がありますが、この手の被害に遭われた方としては軽度の怪我です。しばらくは安静にして下さい」
「はい」
「念のためアフターピルを出しておきます。効果を確認するため来週、再検査に来て下さい」
「はい。」
「それと、妊娠はしていないようです。安心してください。」
 僕はほっとした。
「それと…あとひとつ」
「何ですか?」
「彼女は今、ショック状態で心も身体も深く傷ついています。それを癒すのはフィアンセのあなたの仕事です。彼女を本当に愛しているのなら決して責めたりせず、長い時間をかけて立ち直らせてあげて下さい。カウンセラーの紹介状も書いておきますので、来週お渡しします」

 こうして僕はさつきを連れてマンションに戻ってきた。
 ピンポーン。
 さつきを着替えさせてベッドに寝かせようとした瞬間、玄関のインターフォンが鳴った。
 僕が出ようとするのを止め、さつきが応答した。
「はい。伊藤です」
「伊藤さん? 僕、樋口だけど…風邪は大丈夫?」
「え、ええ…まぁ…」
「教育実習用の資料を持ってきたんだ。ちょっと上がってもいいかな?」
 僕はさつきを見つめて『帰ってもらえ』と、目で合図をした。
「はい、今、開けますのでどうぞ」
(バカ! 樋口の野郎なんか家に上げるな!)
「あなた、ちょっとワードローブの中にいて。資料だけ受け取ったらすぐに帰ってもらうから」
さつきは玄関のドアを開けた。
「はい。」
「これを。」
樋口はさつきに資料を渡す。
「わざわざありがとうございます。明日はちゃんと、学校に行きますから。」
「じゃあ、僕はこれで。あれ?部屋に誰か、いるんですか?」
樋口は玄関に置いてある靴を見る。
「ええ。お客さんが・・」
「そうですか。じゃあ、僕は、これで・・」

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