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ミスコン彼女+そのお友達
官能リレー小説 - ラブコメ

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ミスコン彼女+そのお友達 5

「じゃあ早速始めましょうか」
そう言って百瀬さんは僕の頬にキスをした。
「ちょっと悠華何してるの?!」
「何ってほっぺにチュー。唇は残してるんだから良いでしょう?」
「そ、そういう問題じゃ」
「じゃあ唇も私が貰っちゃって良いのね?」
「駄目に決まってるでしょ!」
「じゃあサッサとファーストキス済ませなさいよ」
百瀬さんに急かされて顔を真っ赤にしながら僕の正面に立つ高槻さん。
「し、失礼しましゅ」
「んっ」
かなりぎこちない物の高槻さんに唇を奪われた。数秒唇を合わせるだけのキスを交わして高槻さんは唇を離した。しかし僕は追撃して逆に唇を奪い返した。
「んんっ?!」
「おおっ、良いねぇ。どう史奈?愛しのダーリンにキスされる気分は?」
(ダーリンって……)
多少雑音が聞こえるが気にせず更なる攻撃に移る。数回チュッチュした後に頭部を両手で抱え込む様に抑えてから舌を彼女の口内へ侵入させた。
高槻さんはびっくりした様だが僕に抑えられてるのもあってすぐに大人しくなりされるがままになっていった。

唇が離れると高槻さんは蕩けたような表情。
本当に反則級に可愛すぎる。
その顔に見惚れていると、不意に視界を塞ぐものが・・・
そして唇に感じる柔らかい感触。

「悠華ぁっ?!」

高槻さんが叫び、僕の視界を塞いだものが離れる。
それは、百瀬さん・・・
僕と唇を合わせた百瀬さんが、僕の後ろに回って首筋に抱きついてくる。

「なっ?!何してるのよっ!」
「ふふ・・・素敵な彼だから、グラドルを彼女にするべきと思うわ」

そんな風に言う百瀬さんがたわわな胸をこれでもかと僕の背中に押しつけてくる。
そして僕の頬に頬を合わせてくるぐらいくっつく。

「そんなにっ、くっつかないでぇっ!!」
「君も、カノジョがグラドルだと嬉しいわよね」

ああ、成る程。
百瀬さんは、僕をダシに高槻さんをグラドルの世界に引き込もうと考えているんだろう。
香月文ちゃんをいつでも見れるならダシにされてもいい気はしている。

しかし、優越感は得られるけど言い寄る男が無数に現れるだろうし全国の男達のオカズになっちゃうからなあ。痴漢とかストーカーとか危険人物も出てきそうだし寧ろ秘密のままの方が良くないか?何より当人が目立つのは好きじゃないのは致命的だよ。今までの日常生活を捨ててでもって覚悟もある訳ないんだし。
「いや、理想というかそういう妄想とかはあるけど現実的には一般人で良いよ」
「えー。ノリ悪いー」
ご不満な様子の百瀬さん。
「いや、メリットもあるけどそれ以上にデメリットが多くない?何より本人の性格が致命的に向いて無いと思うんだよね。ビジュアル面では超一級品で勿体無いとは思うけどさ、やる気や覚悟の無い人間に無理矢理やらせて上手くいく程甘い世界じゃないんでしょう?」
「……まあ、ね」
痛い所を突かれたのか勢いが止まった。
「個人的には、秘密にして僕だけが彼女の本当の姿を知っているっていう方が独占し易くて良いと思うんだよね」
「まあ、この子の性格からして本命にさえ愛されれば有象無象の輩にチヤホヤされるなんてどうでもいいどころか苦痛でしかないわね。……はあ、仕方無い、今日の所は引くわ」

そう言いながらも僕から抱きついて離れない百瀬さん。
こんな巨乳美少女グラドルに抱きつかれていると色々ヤバい。

「あ、あの・・・百瀬さん?・・・」

ニコニコしてる百瀬さんと、そんな百瀬さんと僕を涙目で見る高槻さん。

「じゃあ、私が君の彼女になっても問題無いよね!」

なんでそうなるの・・・
そりゃあ百瀬さん級の美少女に『カレシになって!』と言われて断る男子はまずいないだろうけど。

「なんでそうなるのよぉーっっ!!!」

高槻さんの叫び。
全くその通りだけど、僕も男子だけに百瀬さんに抱きつかれてドキドキしてるのは間違いない。

高槻さんが叫んでも一向に離れる気配の無い百瀬さん。
それどころか余計に擦り寄ってきてる感がある。
そんな様子をワナワナと身を震わせて見ていた高槻さんだったが・・・
いきなりガバッと僕に抱きついてきた。

「例え悠華でも、この人だけは渡さないからね!」
「おーおー。今迄の史奈からは考えられない位に積極的になったわね。さっきの私との会話で惚れ直した?」
「そうよ、悪い?!」
「ぜーんぜん。史奈の事をよく見てくれてて、しっかりと理解してくれてるもんねー。でも本当に彼の事愛してるの?」
「愛してるに決まってるでしょ!」
「でもさー、本当に大胆になったよね史奈」
「何が大胆なのよ?」
高槻さんらしからぬ明らかな苛つきを見せるが百瀬さんはどこ吹く風と続ける。
「さっきから肝心の彼がこの場にいるのに情熱的な言動連発してるんだもの。本当に成長したのね、よよよ」
「なっ?!」
「水着姿で抱き付くわ、ファーストキスで彼の唇を奪うわ、惚れ直した事を明確に認めるわ、愛してるって言い切るわで……史奈にも本格的に春が来たのね、お母さん嬉しいわ」
「だ、だ、誰がお母さんよ!そ、それに、ぜ、全部悠華がさせたんじゃない!」
「そうよー。奥手な史奈にそこまで出来たのは私のおかげよね?自分1人じゃ此処まで持って来るのに何ヶ月、いや何年掛かった事か」

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