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ミスコン彼女+そのお友達
官能リレー小説 - ラブコメ

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ミスコン彼女+そのお友達 1

金曜日。
大学の最寄り駅から、キャンパスに向かって伸びる緩やかな坂道を上る途中にあるコンビニに立ち寄る。

「さて、今週の…っと」
毎週金曜に出る週刊誌、巻末当たりのグラビアページにいつも載っているのが素人女子大生の水着グラビア、という連載。一度物凄く可愛い、巨乳の子がいて、それ以来毎週のひそかな楽しみになっている。
実際にはモデルとかで活動してる子も半分ぐらいいるんだけど。

「おおっ…これはっ!?」

今週の水着女子大生…黄色いビキニをまとい、寝そべるような体勢のカット。注目すべきはその胸。
デカい。ビキニから零れ落ちそう。顔も可愛い。まるでこちらが押し倒しているようにも見える。

「うわぁ、バスト100p…!?Jカップだと…?こんな子、実際にいるもんなんだな」
思わず周りの視線を忘れて、独り言が出てしまう。それだけ、今週のグラビアの子は凄い。これは、お買い上げしないと。

「ん」
プロフィールをよく見てなかった。どこの大学のなんて子だろう。

「清新大学2年…えっ、うちの大学、しかも同じ学年?香月文ちゃん…そんな子いたっけな」

グラビアを見ながら首を傾げ、とりあえず雑誌とジュース、おにぎりを買ってコンビニを出て大学に向かう。

1時間目の講義を受ける講堂の、真ん中後方の席に座る。
始まるまでまだ時間があるので、改めてグラビアに目を通した。やっぱりでかい。

ド迫力のJカップバスト、だが本人は「なかなかかわいい下着がない」とお悩みの様子…ファッションはゆったりのモノが好み…こんな子が、うちのキャンパスを歩いてるんだ…


「えっと…となり、空いてます?」
「あっ、はい」
声をかけられて慌てて雑誌をカバンにしまう。
右隣に女の子が座ってきた。

隣に座った女子は眼鏡で地味な感じ。
黒髪で勿論化粧なんて無し。
服装も地味でゆったりしたワンピース。
持ち物からしてオタク地味女子な雰囲気の彼女は、何度か講義で一緒になったりして話した事がある相手だ。

名前は高槻(たかつき)さん。
下の名前は史奈(ふみな)とか言ってた気がする。
何度かこうやって隣になって思うのは、地味でオタクっぽいが割と話しやすいタイプかもしれない。

「今日はこれから講義?」
「うん、今日はお昼まで」

ボソボソと喋る感じも地味そのもの。
それでも会話が成り立つからお喋りはできる。

「こっちも丁度お昼までさ」

そう言うと此方を見てくる高槻さん。
眼鏡の度がキツいせいか、イマイチ表情がわかりにくい。
だが、何か言葉を一生懸命探してるようだ。

「あの・・・ごはん・・・邪魔じゃ・・・ないなら・・・」

相当勇気出して言葉を発した感がある。
何か高槻さんの好感度は自分の中でかなり上がった感がある。
地味だけど。

「ああ、全然。こっちも暇だし、一緒に食べようか」
「本当……!!ありがとう…」
そういうと顔を真っ赤にして視線を背けてしまう高槻さん。
地味な子だけど、垢抜ければ相当可愛い子になれると思う。
彼女自体がそうする気なさそうなのは、ちょっと残念な感じではあるけども。

ああ、そういえば、こんな雑誌読んでたの気づかれなかったかなぁ。

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