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僕と彼女と×3
官能リレー小説 - ラブコメ

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僕と彼女と×3 4

着替えている間にテーブルに朝食のメニューが並んでいた。
「…すごいな」
「自信作ですよー」
「たーんとお召し上がりください♪」
ご飯に味噌汁に、所謂和食の朝ごはんだ。

「彰人さんに、今日もお仕事頑張ってもらいたくて」
凛ちゃんが言う。
「うん、ありがとう」

美味しい朝食もいただいて、朝から元気いっぱい、今日も頑張れそうだ。

「じゃあ、行ってくるね」
『行ってらっしゃいませ!!』
「あ、あと、好きな服とか、買ってくるといいよ」
『はい!!』
玄関の前で見送られて、ちょっと恥ずかしいけど、なんだか頼もしかった。
こんなに清々しい朝を迎えられるなんて…彼女たちがいてよかったな。

―こうして僕は、いい気分で職場に出勤したのだった。



…なのですが。
いい気分だったのは出社した直後まで。
資料が揃わずグダグダ、途中でシステムの不具合が出るわサーバーが落ちるわでバタバタ。
作成中の資料はそのせいであぼーん、てな具合…もちろん作り直し…

…やられた。今日だけでどんだけ精神磨り減ったんだって感じだ。
資料は来週の会議で絶対必要なものだったので、今日中に作らないといけなかった。
…なので、延々残業。
何とか終電に間に合った。
…幸いなのは、今日が金曜日だったこと。
どんなに遅くなろうとも、明日明後日の2日は休みだからね。

…かなり遅くなっちゃったな…もう3人とも寝ちゃっただろうな…

会社を出る時点で日付は変わっていた。
…こういう大変な日は二度とあってほしくないと切に願う。

最寄り駅に着いたときは午前1時。
みんな寝ちゃったかな?3人の私服姿見たかったなぁ…

自分の部屋まできて、ドアを開け…あれ、鍵かけてない。
「お帰りなさい、彰人さん!」
結衣ちゃんの声がした。

バタバタと廊下を駆ける足音。
三者三様の私服姿の彼女たち。
「え、寝てなかったんだ」
「当たり前ですよ!彰人さんのお帰りを待ってたんですから」
「ごめんよ、今日はトラブル続きで延々残業だったんだ」
「そういうこともありますよね。お疲れ様です」
凛ちゃんがそう言って、僕のカバンを持ってくれる。

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