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駆ける馬
官能リレー小説 - スポーツ

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駆ける馬 82

ヒョコヒョコ歩くサクラスマイル84。
脚が曲がっている上に腰つきもフラフラとしている。
痩せているせいで弱々しい感じて樹里には走りそうには見えない。

「いいこ、いいこ」

百合がニコニコと撫でると鼻を擦り付けてくる。
すっかりお腹も大きく目立ってきた百合だが、相変わらず無邪気な様子だ。

「ユリが言うから間違い無いさ」

ジョンが後ろから抱きつき百合の乳を揉むと、無邪気な顔のまま年相応の艶やかな声で喘ぐ。

「いきなり走らせるのは無理だから、体質改善からだな」
「まあ、僕とユリで暫く面倒みるさ」

ラルフがそう言うと、百合を弄りながらジョンがそう返す。

「じゃあ、樹里も手伝って貰おうかな」

そう言うラルフに樹里は溜息・・・
彼の手が樹里の尻を触っているからだ。
そして、そのまま寝室に連れて行かれる。

「ヒイッ!ああっ!はげっしいっ!!」

対面座位でガンガンと突き上げられる樹里。
ラルフは兄弟の中で一番のパワーセックスのタイプだ。
孕むまでは毎日裕美もこのセックスで女を思い出させられ、身も心も蕩けさせられたのだ。

「ひあああああああぁっ!!!!」

ラルフの強烈な一発を食らい、ベッドに突っ伏す樹里。
しかしそれだけでは終わらない。

「んああああああぁっ!?イっ、イったばっかぁあああぁ!!!!!!」
「俺はまだまだだぜ!」

ラルフの突き上げに樹里は何度となく絶頂に導かれた。

そんな風に何度もイカされた樹里。
更に4兄弟に何度も抱かれてイカされまくるのだった。


そしていよいよジャパンカップ。
シロノライデンは最高仕上げの天皇賞秋から調子を落としたものの、ここでも主役級の人気であった。
宝塚記念の勝利はフロックと見られがちだったが、G1では常に好走してる上に、負けはしたが天皇賞秋での激走から実力が認められた感があった。

ただ堂々の一番人気はシンボリルドルフ。
天皇賞秋のまさかの敗戦から調子を上げてここに来ていた。

ここ最近、重厚感が増してきたシロノライデンであったが、今日のパドックでは重さを感じる足取りだった。
同じく重厚感のあるシンボリルドルフは、重厚感の中に軽快さもあるのとは対象的だった。

パドックでシロノライデンを引く寛子もそれは感じていた。
天皇賞秋では究極仕上げであった事で、レース後は相当疲労が溜まってる感があった。
その疲労がまだ抜けていない感じはしているし、ここまで調教もシロノライデンの平常より軽めで来ている。

(今回は正直厳しいかな)

ただ体調や脚元の不安ではないから出走を見送るほどではない…というのが仁藤ら陣営の見方だった。
天皇賞で凌ぎを削りあったギャロップダイナやウインザーノットも参戦してきているが状態はシロノライデンと似たような雰囲気を感じる。

シロノライデンは単勝2番人気まで上がった。
シンボリルドルフに前走先着しているのが大きな要因であり、海外勢トップ級のゴールドアンドアイボリーやセントヒラリオンを上回った。

もう一つ、シロノライデンには悪条件があった。
それは今日の悪天候だった。

朝からの雨で重馬場の東京競馬場。
大跳びのシロノライデンにとって重馬場は元々得意ではない。
宝塚記念を勝たなければ回避も考えたと仁藤も苦笑していたが、これもG 1馬の責務であろう。

澪もパドックで跨り、天皇賞秋の頃との違いを感じてはいた。
天気もあるし、後は自分がどう上手く走らせるかにかかっている気がしていた。

そこから本馬場に入場。
軽く返し馬しながら馬場を確かめる。
内側はもうグシャグシャで走れたものでない。
それだけでなく中央から外にかけても滑る感じがある。
待避場に行きながら、これはどうしたものかと思案していた。

「これは・・・田んぼにでも来たんかいな」
「ええ・・・酷いですね」

待避場でヤマノシラギクの村木とそんな話をする澪。
関西から参戦はこの2人だけだ。
そしてお互い、この馬場の悪さに辟易していた。
勿論それは澪達だけではない。
外国人騎手達もやりにくそうな顔つきであった。

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