駆ける馬 54
その真奈の服の下はハーネスでキツく拘束され、股間にバイブが挿入されているのはラルフも知っている。
その格好でもミスすれば折檻されるのは、ハッキリ言って厳しい。
ラルフは10歳程年上の裕美とカップルになっていたし、彼もSなのでそう言うプレイもするが、エリック程徹底的ではない。
むしろ自分の欲望に忠実に抱くのがラルフのやり方で、まず調教ありきのエリックとは違ったりする。
「それにエリックは凄く優しいわ」
「あ、うん・・・優しいんだけどな・・・うん」
普段から優しいエリックだが、弟の身からしてもその優しさが恐いタイプだ。
微笑みを絶やさないが、反論の隙すら無い説教には何度も泣かされた。
まだ直接的に言葉の刃で滅多切りにしてくるヘンリーの方が同じ怒られるのでもダメージが少ない。
そして夜の寝室で、そんなエリックが調教した真奈と幸子を見た樹里は、まあこうなるよねって感じで半笑い。
「さあ、今日はオーナーが折角来たんだから楽しんで貰おう」
そんなエリックの言葉に樹里は股間が潤むのを感じたのだった。
エリックに突き入れられて歓喜で悶える樹里。
その樹里の豊かな胸を真奈と幸子が揉んで舐める。
「ふふ、樹里さんも調教済みだったんですね」
樹里の乳ピアスを舌で転がしながら真奈が笑う。
どこか親近感があると思っていたが、これだったんだと言う笑いだった。
「そうだ・・・ジュリはユーシが仕込んだ最高の女だ・・・お前達よりな」
そう言いながらエリックが樹里を突いていく。
「まあ、私達も負けてられないわね」
元々若々しかったが、更に若返ったような幸子が微笑んで言う。
「エリックの一番になれるよう頑張るわ」
今の真奈の一番の目標はこれだった。
幸子がエリックに常日頃抱かれる事でその気持ちを強くしている。
それがエリックに仕組まれた事なのだが、それで真奈が頑張れているのだから悪い訳ではない。
「エリックっ!ああっ!凄いっ!凄いわっ!」
樹里はヤラれる一方であった。
比べれば祐志の方が上手いかもしれないが、エリックも中々のものだ。
特にセックスの情熱では祐志以上かもしれない。
「ああっ、イクぅ、イクっ!!!!」
樹里がエリックの激しいピストンを食らいながら背を仰け反らせる。
エリックの吐き出す大量の精液が樹里の膣を満たしていく。
「オーナー、とてもいい顔をしていらっしゃいますわ」
「次は…サチコ、来るかい」
「ええ」
「マナは最後にとっておきをあげるからね」
幸子が樹里の上に覆い被さり、お互いの豊かな乳が合わさり潰れ合う。
少し垂れてはきたものの、幸子の乳は張りがまだまだあり、女らしさをアピールしていた。
樹里が見た普段の幸子は家庭的な母親像でありながらも、どこか相反する女らしさを持つ人だったが、こうやって裸になると女らしさと言うのが更に主張していた。
「ママはずっとママである前に女だった人だけど・・・私も奈帆にそう言われたしね」
真奈の言葉は若干の恨み節が入りつつも自分にも重ね合わせているんだろう。
樹里も祐志の前では母でなく女を全面に出してしまうから同じ穴の狢と言う奴である。
「だってぇ・・・こんな歳になっても可愛がって貰えるんだからぁ・・・」
甘えて拗ねたような幸子の声。
母親年代なんだけど何とも可愛いと樹里も思うぐらいだった。
それなら男はもっとそう思っているだろう。
エリックはバックから幸子を貫いた。
「ああっ、これっ、これなのぉっ!」
幸子の歓喜の声。
樹里すらゾクゾクするぐらい、幸子は艶やかで扇情的だった。
「ふああああっ、イイっ!いいわぁッ!!」
激しいピストンに悶え、悦びの声をあげる幸子。
母の女としての顔を知らない樹里だが、きっと彼女にもそんな姿があったのだろうと思いを馳せる。
父・健三だって性豪だったし、自分には腹違いのきょうだいが数人いるとも聞かされていた。
「お、オーナー…」
「縮こまっているのは、真奈さんらしくありませんよ?」