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駆ける馬
官能リレー小説 - スポーツ

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駆ける馬 308

梓は樹里の絶叫に何度も身体をビクビク震わせながらも、視線を背けたり手で顔を覆ったりしようとは思わなかった。
どうしてかは自分でもわからない。
目の前で繰り広げられているのは非日常のこと、現実じゃないようなことのようにも思えたが、それをやっているのは自分の父と母なのだ。


「あああっ、イク!イクぅ、イっちゃうぅううぅ!!!!」

樹里が大きく叫び、仰け反りながら身体を痙攣させる。
そして、ベッドに突っ伏して動かなくなる。
その様子に梓が我に返った。

「ママッ?!」
「大丈夫だ、梓」

祐志はふうと吐息を吐きながら娘の頭を撫でる。

「これはオーガズム・・・愛し合う行為のゴールの一つだ」

そう説明しながらズボリとペ◯スを抜く。
祐志の巨根で押し広げられていた割れ目から白濁の液がゴボリと溢れ出てきた。

「この行為で子供が出来る、人も馬もな」

この白いのが子供の素だと言いながら祐志は梓に教える。
性教育を真面目にする父ではあるが、それは普通の性教育ではない。

「ママ・・・赤ちゃんできるの?」
「いや、赤ちゃん出来るのは時期が決まっていて今日ではない」

ゴロンと樹里を転がして仰向けにさせながら梓に応える祐志。
娘に見られた上に激しく達した樹里の目の焦点は合っていない。

「これはママがチ◯ポが大好き過ぎるからやっているのだ・・・世間的にママは淫乱とかビッチとか好き物と言われる存在だからな」

優しく言う祐志だが、かなり酷い言葉だ。

樹里も小さな声で酷いと呟くが余りにもマジイキし過ぎて身体すら動かすのも億劫だった。

「世間的には悪い言葉だから使ってはいけないぞ」

そう言いながら笑う祐志。

「そんなママをパパは好きだからな・・・梓にもママみたいな子になって欲しい」

真奈と奈帆もそんな親子なんだよと、梓の知っている名前も出しながら言う祐志。
梓にしてみれば未知の恐怖感がある・・・
だがそれに負けないぐらい興味が湧いてきているのも事実だ。
そして樹里は小さな声で『最低っ』と呟くものの、それに抗えないのも自覚していたのだ。


結局、梓に見られながら何度も絶頂させられた樹里。
翌朝、梓の自分を見る目が変わったのを自覚しつつも、祐志に怒れないでいた。
幸子や真奈、奈帆の親子関係を若干いいなと羨んでいた部分も少なからずあったせいか真剣に怒れなかったのもある。



そんなアメリカから帰ってきて9月。
夏競馬の最後の週は2歳の重賞戦がある。
まずはディザイアの札幌記念だ。

前走から調子は維持。
相変わらずパドックでは落ち着きは無いが、この馬なら想定内だ。

1800に距離は延びるが血統面からも十分こなせると判断している。
前走に引き続き松中が鞍上で、彼がパドックで跨りタテガミのあたりを優しく撫でるとそれまで落ち着きのなかったディザイアが少しリラックスした雰囲気になる。

前走では明らかな出遅れになってしまったが、今回はしっかりとスタートを切ることができた。
そこから一旦後方に下げる。

良いスタートを切れていながら下げたのは、ディザイアの瞬発力を最大限生かすなら後ろが良いとの判断から。
松中にとっては初めて乗った素質馬だけに、クールな彼が珍しく意気込んでいた。
そんな気持ちを抑えながら、道中は後方追走。
新馬戦より頭数が若干多いが馬群は殆ど固まってレースが推移する。

コーナーリングは余り上手いタイプではない。
どちらかと言えばローカルの狭いコーナー向きではない。
ただ松中は人気だけでなく腕前も若手トップクラス。
コーナーが得意でないディザイアを上手くエスコートしてコーナーを回っていく。

4コーナーで加速すると、コーナーで外に振られる事が想像できるから松中は気持ちゆっくりと追う。
やや外に持ち出しながら直線に入っていった。

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