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駆ける馬
官能リレー小説 - スポーツ

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駆ける馬 285

「性欲を思い出させるしかないな」
「やはりそこだなぁ」

勃起しなければ種付けどころでは無い。
まずそこから解決すべく2人が実行したのは、アイルランドに古来から伝わる秘伝・・・
馬産地で密かに行われていた方法だった。


全裸の幸子と真奈がスターオーの下に潜り込むようにして陰茎を舐める。
彼女達に抵抗感は無い。
幸子に至ってはやや嬉しそうですらあった。

幸子と真奈はこれを聞いた時は半信半疑だった。
だが、エリックによると彼の母や祖母が勃起不全の馬を口で刺激して治したと言う実績があると聞いてやる事になった訳だ。
2人共、動物の陰茎は見慣れていたし、そもそも種付けの時に馬の巨大な陰茎で少し興奮していただけに抵抗は余り無かった。
特に幸子は一番可愛がっている馬だけに思い入れもあった。

2人は一心不乱に舐めるが勃起する気配は無い。
スターオーの方もむず痒い様子はあるものの、性欲が湧き上がる感じではない。
エリックの母や祖母の時も簡単では無かったと言う事らしい。

「必ずうまくいくわけじゃないみたいだからなぁ」
「辛抱強くやっていくしかないか」
エリックとヘンリーは少し険しい顔をしながらスターオーを見て言う。

さすがに体勢がキツくなってきた真奈がスターオーの下から一旦這い出てきた。
「すまないなマナ、大変な思いをさせて」
「いえ……お母さんが手ごたえを感じたと言ったので…」
「さすがサチコだな、スターオーへの想いがそうさせたのか」

その幸子は、熱心に陰茎を舐めているだけでない。
自分の股間を弄りながらなのだ。

そんな様子を見ながらエリックは真奈を抱き寄せて乳を揉む。

「サチコは良いメスだ」

牧場の女は淫らであればあるほど牧場は繁栄する。
故郷ではそう密かに伝わってきていたし、エリックの祖母や母、姉も淫らであった。
故に彼女達が切り盛りするスノーベリー牧場は、アイルランド随一の牧場と言われて久しい程活躍馬を輩出してきている。

「マナも良いメスだぞ」

エリックがもう片方の手を股間に伸ばすと、真奈のそこはしっかりと湿っていた。

「ふふ、馬のペ◯スが大好きなのだな」
「ああ・・・好きぃ・・・」

馬の巨大な陰茎に興奮するのは、牧場の女としてはむしろ素晴らしいと言うべきだとエリックも思っている。
そうだからこそ彼の祖母や母がしたように、真奈達もきっとスターオーをオスとして復活させれると信じていたのだ。



そして春を迎えて・・・
クラシックのシーズンが始まる。
アメリカではサンタアニタダービーが行われた。

レースはサンデーサイレンスが先行から押し切り。
後方から鋭く伸びたノースウィンドが迫ったものの、大きく離され2着。
圧倒的な強さを見せつけた事で、サンデーサイレンスがケンタッキーダービーの有力馬の一角に名乗り出たのである。

ノースウィンドの方も離されたとは言え大健闘。
重賞勝ちは無いが、クリスはノースウィンドもクラシック路線で走らせる事を決めた。
今回負けたものの、主戦のクロエはサンデーサイレンスにこれ以上負ける気は無く、特に2戦目のプリークネスステークスは逆転を狙えると意気込んでいるようだった。


そんな朗報を聞いての日本のクラシック。
ガステリアが皐月賞に出走する。

弥生賞勝ちのレインボーアンバーが皐月賞を回避したのもあって、本命は惨敗したものの良血馬サクラホクトオー。
ガステリアは2番人気に甘んじた。

ただ皐月賞も雨の不良馬場。
体重も絞り込めて抜群の仕上がりのガステリアだけに、この2番人気は陣営にとっては少々不満ではあった。

「なーんでウチの馬って人気しないんだろうな。弥生賞なんて勝ったも同然じゃん。しかも先着された馬は出てないし」
「まあまあ、人気でレースが決まるわけじゃないですから」

愚痴をこぼす愛美を澪が宥めながら、パドックの周回から騎乗に移る。

「この仔の気分良く走れたら、自ずと結果はついて来ますから」
「澪ちゃんはオトナだよねー。さっすがー。任せたよっ」
「はい!」

この世代はトライアルを終えても抜けた馬が不在と言うのが評論家たちからのもっぱらの見方で、3番人気以降はめまぐるしく入れ替わっていた。

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