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駆ける馬
官能リレー小説 - スポーツ

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駆ける馬 230

日本の騎手で間違い無くトップの技量を持つ岡江。
単純なスローペースに持ち込むのてはなく、多少の緩急を付けて後続を錯覚させてツジノショウグンの脚を温存してきた。
ここでペースを上げれたのも、そんな岡江の技術あっての事だった。

ただ児玉も技量で言えば日本トップレベル。
そんな岡江の作戦に気付いていない訳は無い。
ここでペースを上げるだろうと予測していたからこそ、スムーズにチヨノオーを加速させ追走する。
名手同士の技術をぶつけ合い・・・
こうなると最後は馬同士のポテンシャル勝負となる。

この時点でマルゼンスキーの最高傑作とも言われるサクラチヨノオー。
児玉が指示を出すとギアを上げ、父から受け継いだスピードで瞬く間にツジノショウグンに並びかける。
そして坂の手前でスッと抜き去った。

先頭に立ったところでもう一段ギアを上げる。
ポテンシャルの違いであとは後続を突き放すだけだ。
児玉はそう思っていた。

しかし、それをさせてくれなかった馬が1頭いた。
プラニフォリアだ。
仕掛けどころでスッとサクラチヨノオーの背後に取り付くと、チヨノオーが仕掛けたタイミングで一緒に動き、並びかけるところまで来ていた。

それも児玉にとっては折り込み済み。
的家がこちらをターゲットにレースを進めていたのを理解はしていた。
理解した上でチヨノオーの能力を信じている。

鞭を入れ、もう一段ギアを上げる。
チヨノオーが更に加速してプラニフォリアを引き離す。
一馬身の差をつけてゴール。
内容は完勝だったが、児玉はやや不満げだった。

本気の脚を使わないと勝てなかった・・・
クラシックで戦っていく為に、ここは本気を使わずに勝ちたかったがそうもいかなかった。
それがやや不満だったのだ。

逆に的家は満足げだった。
プラニフォリアの鬣を撫でてねぎらう。

「いやぁ、素晴らしいよ・・・本当に素晴らしい」

馬上でプラニフォリアを労いそう言う的家。
こちらは負けたとは言え、クラシックの手応えを掴んだのだった。


そして、次の日。
痛む頭を抱えながら起きた澪。

「・・・やらかした」

少し掠れた声で頭を押さえる。
ここは寛子の家。
朝起きて全裸の澪。
昨日は舘悠の祝勝会で何故か澪までハメ外して飲み過ぎた。
濱松厩舎の女性陣が馴染みばかりなのもあって、酒が進み過ぎたのだ。

記憶はあまり無い。
酔っ払って寛子の家で寝た事はこれまで何度もあった。
2人共素っ裸と言うのもよくある。
だが、ここで寝てるのは澪と寛子・・・
そして舘悠だ。
しかも全員全裸と来ていて、澪の股間から感じる違和感・・・
やらかした感が凄い。

最悪だわと頭を抱える澪。
そうしていると寛子や悠も起きてくる。

「おはよう御座います澪さん」

起きたばかりなのに屈託ない笑顔。
正直少しムカつくが可愛い。
しかもコイツは未成年だから素面だった筈だ。

「澪も悠くんもおはよう・・・ご飯するからシャワー浴びてらっしゃい」

寛子もこれが当たり前のような振る舞い。
ん?と澪も訝しむ態度だ。

「嬉しいな!先生のご飯美味しいし!」

確かに寛子は料理上手い。
よくご馳走になったから知っている。
だが、自然過ぎる悠と寛子のやり取りが逆に不自然に感じる澪だった。

「じゃあ行きましょう澪さん」
「あ、う、えっ?!」

手を取ってくる悠に澪は変な受け答えしか出来なかった。
何なのこれはと思いながら、二日酔いの頭は状況に流されてしまっていた。

風呂場に連れ込まれて後ろから抱きしめられる。
それだけで身体が熱く反応してしまう辺り、昨晩致してしまった感が蘇る。
記憶は無いが身体はちゃんと覚えているようなのだ。

「やっぱりいいな、澪さんは」
「ああっ、もうっ、朝なのよっ・・・」

抵抗しようと言う気は無い。
二日酔いで頭が痛む事が余計に快楽で中和したい感が強くある。
胸と股間を触る手つきが手慣れているのが小憎たらしいが、もっと欲しい気持ちが強くなってくる。
そして、お尻に押しつけられる灼熱の硬い塊・・・
その感触に狂いそうになり身悶えしてしまう。
このままだと色々ヤバい。

「初めて・・・だったんだから・・・」

おかしくなりかけた所におかしな言葉が出てしまう。
そう言っておきながら真っ赤になってアワアワしだす澪。

「じゃあ・・・最後まで責任持ちますよ」

そんな風に耳元で囁かれて更に真っ赤になる澪。
そして悠の灼熱の肉棒が後ろから澪を貫く。

「んいぃっ!ああっ!あああっっ!!」

頭の中が跳んで弾けた。
挿入だけでイカされたのだ。

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