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駆ける馬
官能リレー小説 - スポーツ

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駆ける馬 154

澪の綺麗な胸の膨らみを揉みながら、指で割れ目の中を掻き回す。

「ふふ・・・日本のリーディングジョッキーさんは男の2、3人は跨ったのかしら?」
「んいぃっ!そんな事っ、無いって!」

現在リーディングトップの澪。
まだ一か月残しているが良いペースで勝ち星を重ねていた。
デビュー3年目でリーディングトップとなれば快挙と言え、もう男女と言う括りを使わずとも名実共にトップジョッキーになったと言える。
因みにシャロンは去年から香港リーディングのトップであり、今年も開幕から順調な滑り出しをしていた。

「この身体で男に跨らないなんて罪よ」

そう言いながら澪の身体を弄るシャロン。
シャロンは来日してすぐに祐志にたっぷり可愛がられてからここに来ている。
なので肉体的にも精神的にも充実してレースに臨めそうだった。
こうやって澪を弄って気持ちよくさせているのはそのお裾分けだ。

「そんなこと言ったってぇ…」

澪の周囲には男と気軽に接触できる環境がないのも事実だ。
同じ競馬サークルには惚れてしまうようないい男、気になる男は正直いない。
活躍しているのでメディアの露出も多いが、芸能界やテレビ関係で知り合えるかと言ったら難しい。

そんな澪も性欲は人一倍ある。
もっぱら寛子に可愛がってもらうのだが、最近はそれでも足りないし、寛子もなかなか相手をしてくれない現状もあった。

と言うのも・・・
寛子は調教師試験の真っ最中。
今年で3回目の受験となり、一次試験に合格し、もうすぐ二次試験なのである。
今年はもしかしてと周囲の期待もあって、そんな状況の寛子に澪も甘える訳にはいかないのである。

そんな事があって、若干欲求不満気味の澪。
そんな澪を察したシャロンが2人きりになった瞬間に抱きついてきてこうなった訳である。

「澪がスキっとしてくれないと、明日の勝負が楽しくないからね」
「シャロン・・・」

シャロンのそんな気遣いが嬉しい。
会ってまだ一年経たないが、もう親友でありライバルである。
2人はしっかり抱き合いキスを絡める。
こうして夜は更けて行くのである。


当日、朝からそれぞれ何レースかをこなし、本番を迎える。
2人共、コース状態を知るには丁度良いぐらい乗れた。
府中の芝コースは最終週だけあって内側はかなり荒れている。
馬場の良い所はかなり外側にあるのがポイントになってくるだろう。
恐らくトリプティクは切れ味を活かす為に外で勝負するだろう。
なら澪はどうするかだ。

ラモーヌは絶好調と言ってもいい状態。
牝馬三冠の後もそこまで体力を消耗していなかった。
今回も愛美が最高の調整をしてくれた。
同世代が相手ならどんな競馬でも勝てると思うが、今回は初の古馬相手、そして海外の強豪もいる。
澪は最後まで悩み抜いた。


そしてレースへ。
15頭がそろったスタートを見せると、まずハナを叩いたのはクシロキング。
アレミロードがピタリと2番手につけ、その後ろにミホシンザンとサクラユタカオー、それに名古屋所属のジュサブロー。
トリプティクはその後ろ6番手くらい、ラモーヌはさらにトリプティクの背後をマークする形。

位置取りとしては問題無い。
ただトリプティクがこれだけ前で勝負するとは思っていなかった。
もっと後ろからじっくり行くと思っていたのだ。

ペースは平均程度。
この時期の府中の芝状況だとペースはそうなるだろう。
かと言って先行有利かと言えばそうでも無いない。
荒れた芝故に後半は苦しくなってくる。
地力の無い馬にとっては辛いのだ。

そんな中で普段は行かないクシロキングが逃げたのも頷ける。
シロノライデンと同じダイコーター産駒。
共にスタミナと馬力には自信がある。
荒れた馬場はお手の物だ。

そして、そのシロノライデンは最後方。
これはいつもと一緒だが、乗っているのは天才田沢。
後ろから全てを見渡せる彼が見ていたのは少し前・・・
前方の集団にいるジュピターアイランドとラグビーボールだった。

天才の勘がこの2頭が要注意とアラートが鳴っていた。
後方集団で息を潜めている2頭から匂う空気に田沢は口の端を吊り上げて笑う。

そんな中、集団は佳境の3コーナーに入っていく。

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