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駆ける馬
官能リレー小説 - スポーツ

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駆ける馬 142

胃は痛むし眠れもしない。
こんな状況で天井を見つめるぐらいしか出来ない訳だ。

なら、やる事は一つ・・・
澪は愛用のアレを手にする。
それは、黒光りする極太の棒、つまりディルドだ。

それをゆっくり自らの股間に当てがってめり込ませていく。

「ふうぅぅっ・・・太いぃ・・・」

シャロンと致すようになってこのサイズにしたが、これは結構太くてキツめだ。
それをゆっくりと抜き差しし始める。

「んはぁぁ・・・いいぃ・・・」

片手で乳を揉みながら、もう片方の手で出し入れする。
もうプレッシャーとか一旦忘れる為にはこれしかないと言う事だ。
直ぐに澪の股間は潤んできて、ディルドが抜き差しされる音がジュブジュブと水音に変わっていく。

自らの性欲に向き合うようになって、こうやって自慰で発散させてコンディション維持出来るようになってきている。
本人にその自覚は無かったが、相当性欲は強い方であった。
それを表すように、澪のディルドを抜き差しするスピードは上がっていった。

「はぁっぁぅうう、あぁああああっ」

腰が浮き上がり、シーツに愛液が落ちる。
シャロンとの情熱的な夜ももちろん素晴らしいモノだったけれど、足りないものがあったとしたら、これだ。

「あぁ、あっ、もう、あああぁっ―――」

全身ビクビク震わせ、手に持っていたディルドがポトリと落ちる。
何度目かもうわからない絶頂。

そうやって何度かオナって疲れてようやく寝れたのだ。
寝覚めは良いとは言えなかったが、それで随分プレッシャーは和らいだ気はしていた。

そんな澪がパドックでラモーヌに跨る。
澪が乗るとレースに向けてグッと気合が入るラモーヌ。
その瞬間、澪の股間もジュンと濡れるが、これは逆に澪の気持ちの昂りがいい方向に出てると言う表れだ。
昔はこうなるとレース所では無かったが、今ではこれぐらいの方が力が抜けていい騎乗できるようになってきた。

奥原からは短く『頼むよ』と言われただけだった。
元々注文の少ない奥原だったが、今回はもう澪に全てを託したと言う事なのだろう。
それは信頼でもあり、プレッシャーでもある。

「私ね・・・この子に初めて跨った時・・・脚が震えたの」

馬を引きながら愛美が言う。

「衝撃だったわ・・・全てが異次元だったの」

初めて調教で走った時の衝撃は今でも覚えていた。
軽いフットワークから繰り出すスピード・・・
2歳馬が並走する古馬を軽く抜いてしまったのだ。

澪は調教でラモーヌに跨ったことはない。
栗東と美浦という関係もあるがラモーヌの調整については愛美に全幅の信頼を寄せているからだ。
そんな愛美の言う感覚は澪ももちろん感じていた。

ラモーヌは当然のように単勝1番人気。
オッズは1.3倍。
2番人気のポットテスコレディが13倍だからファンの競馬界初の快挙への期待は相当なものだった。

本馬場に出るとラモーヌは勢いよく飛び出す。
軽いフットワークなのにガンと来るスピード。
調子はすこぶる良い。

本馬場を走らせながら馬場状態を確認する。
内側もそこまで荒れてる様子も無く、これならスピード決着となる事だろう。
ラモーヌの脚は存分に活かせる。

やや外目の枠を引いたラモーヌだったが、それも特に問題にならない。
京都の2000mはスタンド前のスタートになるので、大歓声を受ける外枠は馬にとって良い環境とは言わない。
だが、ラモーヌの精神力ならそれも問題は無い筈だ。

その予想通り、ファンファーレの後に大歓声。
これで興奮する馬も多い。
秋華賞が若干荒れやすい傾向になるのも、このスタンド前からのスタートが関係あるかもしれない。
だが、そんな状況にもラモーヌは動じる様子は無かった。

興奮する馬を尻目に大人しくゲートインするラモーヌ。
ややヒートアップしながらも各馬次々とゲートインしていく。
ゲートの中でも落ち着いているラモーヌ・・・
それがスタート前に集中してるかのように澪には見えるのだ。

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