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駆ける馬
官能リレー小説 - スポーツ

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駆ける馬 138

少頭数の外枠から好スタートを決めるスターライトブルー。
内側のウインザーノットとニッポーテイオーの様子をうかがうまでもなく先頭を奪う。
しかし2頭も簡単には譲る気はなく、最初のコーナーを3頭先頭横並びの状態で通過する。
ヤクモデザイヤーとスズマッハが少し離れて追走、サクラユタカオーはその後ろ。
ミホシンザンは殿だ。

ニッポーテイオーの鞍上・郷家は「剛腕」と呼ばれる腕っぷしの強い名手であり、性格も頑固な職人タイプ。こういう展開になるのは澪も予想はしていた。

とは言え、澪もスターライトブルーも引く事は無い。
2頭に対して更にペースを上げる。
それに対して、2頭も付いてくる。
ここまでは想定内だ。

スターライトブルーはかなりストレスを溜めている。
勿論今のスターライトブルーなら抑える事も可能だろう。
ただ、もう引退まで残り2戦。
抑える理由は澪に無かった。

思い切り走らせてやる・・・

澪が止めないと分かると、スターライトブルーはドンドンペースを上げる。
まず、ウインザーノットが諦め、ニッポーテイオーもジリジリ離れていく。
そのままコーナーを回っていき大欅を越える。
ハイペースのままスターライトブルーは先頭で直線に入った。

各馬直線に入って追ってくるが、スターライトブルーとの差は3馬身。
勿論、差は少しずつ詰まって行くが、長い東京の直線でも差は中々詰まらない。
ミホシンザンも必死で追うものの余り伸びず、スダホークは後ろのまま。
スズマッハやスズパレードも勢いは無い。

その中で粘るのがニッポーテイオー。
そしてそのニッポーテイオーを交わす勢いのサクラユタカオー。

そのサクラユタカオーに対して、スターライトブルーはまだ2,3馬身ほどのリードを保っていた。
脚を伸ばしてくるサクラユタカオーだが、それでも前には届かない。

スターライトブルー余裕の逃げ切り勝ち。
してやったりの顔をする澪。

しばらくしてスタンドが急にざわつく。
スターライトブルーが頭をビクつかせる。
電光掲示板を確認すると、「レコード」の赤い文字。

圧巻のパフォーマンス。
天皇賞前に凄いアピールが出来たのだった。

レース後のニッポーテイオーの郷家が淡々と答える。

「あのまま追走したら3着も無かったね・・・こちらは良いレースが出来たと思う」

悔しいとか言う感情も無いのがむしろ完敗感を出していた。
そして、サクラユタカオーの児玉は・・・

「次だよ次、今回は負けだよ!」

笑っていた。
笑うしか無いと言う所だった。

「ああ、展開が早すぎだね・・・休み明けには辛かったね」

ミホシンザンの柴原はお手上げと言った感じ。
それぞれが今日のスターライトブルーの出来には脱帽と言った所だったのだ。


その夜のホテル。
幸子を後ろから抱き締めるエリック。
豊満な胸をエリックが掴むと、ブシュッとミルクが噴き出す。

「凄いですね、ママさんのオッパイ」

少し感動混じりにそう言う樹里。
樹里も幸子も裸、勿論エリックもだ。

「サチコは良い繁殖牝馬だからね」
「そう言われるのが嬉しいわ」

裸で抱き合う2人の仲睦まじさに樹里も笑みが自然と湧き上がる。

自分の時はそこまで母乳が出た記憶は無い。
最近、従妹の紗英が女の子を出産したばかりだが、母乳だけだと少ししんどいかなと話してたのを聞いていただけに尚更だった。

「真奈に牛みたいって言われちゃいましたわ」

聞くと真奈も母乳は多いらしいが、それでも幸子の方が比べ物にならないぐらい多いと言う。
勿論、牛なんて表現は仲の良い親子だからこその冗談だろうとは思う。

「前回より多くなってるよ」
「そうよね、そんな感じはするわ」

エリックとの間に男の子を産んだ幸子だったが、やっぱりそんな大量のミルクを飲んでるだけに赤ん坊の成長は良いらしい。
そして自分の子供だけでなく、他の赤ん坊から離乳を済ませてもまだ甘え足りない子馬まで、幸子の乳で育つものが多いのだ。

「まだまだサチコの身体は赤ちゃんが産みたいって言ってるからさ」
「そうね・・・私、まだまだ女でいたいわ」

実質的な権限は無くなったとは言え、牧場長を辞めたのはそれ故だ。
エリックに乳を揉まれたまま股間も弄られ、幸子は甘い声を上げる。

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