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駆ける馬
官能リレー小説 - スポーツ

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駆ける馬 114

自分の娘ー梓と楓ーにこの瞬間をいずれ見られる日も当然やってくるのだろう…それを想像すると後ろめたい気分も湧いてくるのだが、ラルフの力強いピストンの前にそれすらも頭の中から飛んでいってしまったのだ。

「んあっ、ダメっ、イク、イクうぅうぅうっ!」
「いいぞっジュリ、全部受け止めてくれっ!」

喘ぎながらラルフの欲望を受け止める樹里。
それを横目で見ながらエリックとヘンリーはそれぞれのパートナーにフェラチオをさせながら話し合っていた。

「やはり今年の人気はアーティアスだな」
「去年も人気だったし、恐らく今年ぐらいまでがピークじゃないかと思うな」

その前の年の種付け頭数トップがアーティアス。
アーティアスは大種牡馬ラウンドテーブルの産駒で、一流の競争成績を残し、ヨーロッパで種牡馬になった後に84年に日本に輸入・・・
輸入馬の中で最高の競争成績を持つこの馬の馬産地での人気は高く、今年も多くの牝馬を集めていた。

「兄貴は余り好きでないみたいだな」
「好きではないのではなく、この牧場の牝馬と相性は良くないと思っている」

いくら実績ある種牡馬でも、牧場の牝馬と合わなければ意味が無いとエリックは考えている。

「マナは何と?」
「アンバーシャダイとミスターシービー・・・悪い選択ではない」

ヘンリーの言葉にそう答えるエリック。
エリックの巨根を舐める真奈の尻は真っ赤だが、これはご褒美のスパンキングだ。

ミスターシービーは3年前のクラシック3冠馬。
次の年にもシンボリルドルフが三冠を達成、しかも無敗での達成ということもあって陰に隠れてしまったが、そのレーススタイルの豪快さからルドルフよりファンが多いとも言われる。

アンバーシャダイは有馬記念、天皇賞春を勝ったステイヤー。
シービーもアンバーも馬産地の人気が高い種牡馬であり、トウショウボーイとノーザンテーストという人気実績とも優秀な種牡馬の後継者となれる存在だと真奈は期待を寄せている。

エリックとラルフは、シーテイストとアキネバーと言う牧場の基礎繁殖牝馬は古い血統だけに、海外の血脈を入れて血を活性化させてやる必要があると考えていた。
逆にセントオーキッドやキタヨシコの血統は内外問わず勢いのある血統と組み合わせる方が向くと思っていた。
だから、アンバーシャダイやミスターシービーは後者と組み合わせるなら良いだろうと思っているから、真奈が出してきた答えはそう悪くない。

「この2頭は若いうちが旬だと思うしな」
「ああ、そうだな」

ヘンリーの言葉にエリックがフェラチオする真奈の頭を撫でた。
一心不乱に舐めていた真奈も、そんなエリックに嬉しそうに鼻を鳴らした。

「セントオーキッドにはナグルスキーを考えているけど、どうかな?」
「ニジンスキーの系統は日本に合うだろうな・・・新種牡馬だが馬体が素晴らしいしポテンシャルはある気はするな」

ナグルスキーはアメリカで走った競走馬で、特に活躍はできなかった。
だが、馬場を選ばすタフに走れ、馬体のバランスが素晴らしいのが特徴で、今年輸入されたばかりだ。

その時に合った血統的なトレンドも見ながら、路線にこだわらない配合を考えるのがエリックたち4兄弟の考えだった。
これが慎太郎や健三が主導した場合、まずはダービーを目標にすることが前提になっていた。
そうなるとナグルスキーなどは見向きもされなかった可能性が高い。

「キタヨシコは?」
「スタリオンの人に勧められたのはメジロティターンとビゼンニシキなんだが、どうもピンとこない」

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