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駆ける馬
官能リレー小説 - スポーツ

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駆ける馬 113

そんな風に笑い合いながらも、誰も譲るつもりは無い。
先輩として言える事があるとするなら、『実力で勝ち取れ』の一言だ。

そんなNHKマイルカップがスタートする。
スタートしてウィンドフォールは3番手。
その後ろにニッポーテイオー。
中立のアサヒエンペラーは中団の前に位置する。

距離短縮で澪としてはかなり楽な戦いができる。
ウィンドフォールのこれまでの走りで感じているのは、2000mがギリギリ、適距離はやはりマイルだろう。
ファバージ産駒はそんな感じの馬が多く、ウィンドフォールもそう言う意味では典型的なファバージ産駒の雰囲気があった。

ペースは平均的。
遅ければ自ら動くぐらいの事は考えていたが、このぐらいなら追走でいい。
瞬発力勝負より競り合いの方が向いてる馬だけに、自ら動くのは最終手段と考えていたからこのペースはありがたかった。

大欅の向こう側を通過すると馬群が一気に凝縮される。
真っ先に動いたのはニッポーテイオーで、その外に馬体を併せるウィンドフォール。
シンチェストがそれに続き、外側からはマウントニゾンがまくってくる。
アサヒエンペラーは馬群の中でじっとしたままで、その後ろにラグビーボール。

直線の追い比べ。
抜け出すニッポーテイオー。追いかけるウィンドフォール。
それに後続が迫る。

だが、ニッポーテイオーが残り200mで力尽きる。
ウィンドフォールが先頭に立つが、そこにアサヒエンペラーやラグビーボール、シンチェストが襲い掛かる。

ただ澪には余裕があった。
ウィンドフォールは神経質であるが、競り合いには弱く無い。
ガーベラやスターライトブルーのような狂おしい程の勝負根性と言う訳で無いが、この世代でもトップクラスの勝負根性は持っていた。
後続が競りかけてくるが、澪の鞭に応えて踏ん張る。

そのまま残り100m・・・
1馬身のリードのままウィンドフォールが先頭を走る。
脚色は衰えは無い。
そのリードを保ちながらゴール。
久しぶりにこの馬らしいレースを出来たと言えた。


2着争いは混戦だったが、ラグビーボール。
アサヒエンペラーは4着だったが、1着から1馬身半と健闘した。
澪はこれで今年、G1を3勝目。
絶好調と言って良かった。

堂々、ウィニングランから引き揚げてくる澪とウィンドフォール。
今回は今までの中でも一番自信があったレースだった。
海外での快挙も、この自信に一役買っているのだろう。

「よくやったね」
「今日は勝てると思ってました」

奥原も、愛美も笑顔で澪を出迎えた。
このチームは2週間後、さらなる大仕事が待っている。

そして、こちらも大仕事の前・・・
涼風ファームも種付けシーズンを迎えていた。

母親の馬房でラルフにバックから突かれる樹里。
母馬達に発情を促す恒例の性行為に樹里も積極的に参加している。

「ラルフって・・・やっぱり素敵」
「そうよ、いずれ亜紀もね」

それを見ながら裸で抱き合う親子。
裕美とその次女の亜紀だ。
亜紀は長女の由美の2つ下・・・
つまり12歳だが、発育はすこぶる良い。
胸も尻も少女から女になりかけている。

「ママと一緒に、ラルフのお嫁さんになりたいの」
「そうね、一緒にラルフの赤ちゃん産みましょうね」

裕美と亜紀は母娘揃ってラルフにメロメロで、そろそろ娘に見せる頃だと参加させていた。
この年齢の女子なら性の知識は当然あるし、牧場の娘達は総じて早熟だ。
何処の誰とも知らない男と低年齢でセックスする例は多く、そうなるぐらいなら性教育を兼ねて教える方がいいと言うのもある。

樹里も亜紀に見られる事に戸惑いがあったが、ラルフに数回突かれると直ぐに消し飛んでしまった。

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