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駆ける馬
官能リレー小説 - スポーツ

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駆ける馬 103

スリップアンカーも必死だが、内外の2頭の勢いが明らかに勝っている。
シロノライデンは外々一気、スリップアンカーを並ぶ間もなく交わし去る。
その先には栄光のゴール…

のはずだったが、それよりもわずかにトリプティクが前にいた。

「やったわ!」

馬上で派手に喜ぶシャロン。
澪は悔しさもにじませながら、やり切った感の笑顔も見せ、シロノライデンをトリプティクに近づけシャロンとステッキを交叉させた。

またG1に届かなかったシロノライデン。
だが、遠征してのこの結果は大したものだと言える。

この結果を持ってシロノライデンは天皇賞へ直行。
フルダブルガーベラは交流重賞の関東オークス。
そしてスターライトブルーは香港のチャンピオンズマイルに挑戦と言う事になったのだ。


そんなドバイの夜。
祝勝会の後、澪とシャロンはまだまだ語り合いたいと2人で過ごし、寛子もブラウンウッド厩舎の女子達と交流していた。
そして樹里は・・・

「あっ、あっ、激しいっ、激しいぃ!」
「ジュリッ、俺のっ、モノになれよっ!」

バックからヘンリーに突かれる樹里。
樹里の目の前ではセシリーが大きな尻を振りながら祐志のぺ◯スを舐めていた。

「いいわねぇ・・・あんなに情熱的に求められるなんて」

うっとりと横目で見ながらセシリーが言う。

「情熱とパワーだけじゃ、樹里は落とせないぜヘンリー」

祐志の方は笑ってそれを見ている。
それは樹里の事を道具として見ていると言う事であり、その事が悔しいと涙が出てくる。
だが、それでも嫌いになれないのだ。

そこに本当の愛があるかはわからないし誰も知らない。それでも自分を狂わせる何かがあるのだ。

「あんなの見せられたら我慢できないわ」
「OK、だったら俺も見せつけたい」
祐志へのご奉仕をやめたセシリーが彼に向けて大きなヒップを見せつけ、左右に悩ましげに振り乱す。
それを見てまたニヤッと笑う祐志。

逞しいぺ〇スがセシリーの中を抉る。
たちまちセシリーは虜になり、樹里同様の雄叫びを上げる。
彼ら、彼女たちの熱く激しい夜はしばらく続いた。


一方、その週末の国内。
スプリングステークスのウィンドフォールは3着に敗れた。
逃げたカツラギハイデンを潰しに行ったサニーライトとバーニングダイナを捕まえきれずの結果。
ただし差は僅かだった。

それよりも、である。
アメリカから届いた一報が衝撃的だった。

シンボリルドルフ敗戦。そして故障発症。

「無茶させるからそうなるんだ」

涼風ファームでそのニュースを聞いたエリックがそんな風に憤った。

「恐らく、これでシンボリルドルフの挑戦も終わるだろうな」

まだ雪の残る窓の外を見ながら言うエリック。
憤りもあるようだが、惜しんでいるようでもあった。

「最初からヨーロッパなら違っていたかしら?」
「どうだろうな、人との繋がりを大切にしていないと難しいだろうな・・・だが、能力のある馬だから対応できていたかもしれないな」

オーナーと調教師だけでなく、関わる全ての人との関係が崩れると大きな勝負はできないと言う事だろう。
幸いにも樹里は、ブラウンウッド厩舎と言う味方を得たからこその好結果だったのだろうと思う。


そんな中の国内G 1高松宮記念は秋のスプリント覇者タカラスチールが伏兵ドウカンテスコに負ける波乱。
その次週の大阪杯はサクラユタカオーと言うニューヒーローが戴冠した。
血統的に言えば、サクラユタカオーは涼風ファームで育成しているサクラスマイルの84の叔父にあたる。

サクラユタカオーはテスコボーイ産駒。
デビューから類稀なるスピードを披露し連勝、共同通信杯も快勝しクラシック戦線の最有力に名乗りを上げるか、と思われた矢先に骨折で戦線離脱。
秋シーズンに復帰した後は徐々に着順を上げ、大阪杯でGTを初制覇。
次走は天皇賞を予定しており、シロノライデンのライバルがまた1頭増えた感じだ。

「あの子もユタカオーのようになってほしいわね」

幸子は放牧地のサクラスマイルの84を見て呟いた。

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