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アイドルジョッキーの歩む道は
官能リレー小説 - スポーツ

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アイドルジョッキーの歩む道は 53

ライバル同士の夫婦って、どうなるんだろう

碧は頭の中で想像を巡らせる。
本人たちはニコニコしているが本心はどうなってるのか部外者なのに気になってしまうのだ。

「おめでとう、それと、ありがとう、碧」
「いえ、先生こそ…ありがとうございます」
少し遅れて紗英も輪の中に入ってきた。
いつもの凛とした佇まいとは違い、やはり感極まったような表情だった。

その紗英に寄り添うような尚樹。
尚樹にとって紗英は昔からの想い人とは聞いたが、碧は紗英の満更でない様子にいつも心穏やかではいられなくなってしまう。
そう言う微妙な心境を抱きつつ表彰式へ。
彼女にとっては、今日2回目のセレモニーで、これで全国的に名前が売れただろう。
兎も角、碧にとってデビュー3年目は最高と言っていい形で締め括られたのだ。


そして年明けの正月。
ベンツの助手席でブスッとしている碧がいた。
着物で着飾っていたが、不機嫌を隠そうともしていない。
折角の晴れ着も台無しだろう。

「仕方ねえだろうよ・・・あっちは夫婦なんだからさ」

運転するのは龍也。
碧と龍也がこうして車を走らせているのは、通常黒崎厩舎の初詣は紗英がみんなを引き連れていくのだが、今回は夫となる尚樹と二人で行っている。
それは厩舎スタッフの配慮で碧も分かっているのだが、感情が納得できていない。
折角着物を着飾ったのだが、酒をかっ食らってグダ巻いていた所をたまたま顔を出した龍也にこうやって連れ出された訳である。

「もう、こうなったら・・・」

可愛らしく頬を赤く染めているが、呼気は酒臭い。

「龍也さんと結婚してぇ、せんせの妹になるうぅ!」

半分は酔っぱらいの戯れ言だ。

「そんな事言ったら、このままホテル連れ込むぜ」
「いいですよぉ・・・何処へでも行ってくださいぃ・・・」

酔って気が大きくなってる碧は平然としたもの。
そして龍也も据え膳は食うタイプだ。
ベンツはラブホテルへと消えていく。


そしてベッドの上で着物をはだけさせられ、見事な美しいボディを晒す碧。
男は始めてだが、どこか落ち着いてると言うか、酔って楽しげなままだ。
龍也が大振りの美巨乳を揉みながら唇を重ねて来ても抵抗の素振りなんて無い。
それどころか、龍也の首筋を抱きついてきたぐらいだった。

「いくぜ」

少しの愛撫で出来上がってた碧を龍也は逞しい逸物で貫く。
甘い声が碧から上がり、龍也を受け入れていた。

具合は下半身を鍛えてるからか、龍也が体験した中で一番締まりが良かった。
締まりだけでなく具合もかなりいいらしく、龍也は勢いよく腰を振っていく。

「すごい、すごい…!!気持ちいいよぉ…!」
「俺もだ、碧ちゃん処女だったってマジかよ」
「あんっ、んっ、んはぁあっ!!!」

あまりの気持ちよさで龍也は碧に続けざまに3発中出ししてしまった。

「ホントにいいのかなぁ、こんなんで」
「私は幸せですよ…せんせに近づけたんですから!」

翌日以降、碧がより女らしくなった、との噂が立つのであった。



いろいろな意味で慌ただしかった短かった正月を終え、新たなシーズンを迎える。

地元豆州湊での年始開催で好スタートを切った碧は年明け早々京都競馬場にやってきていた。
第4レースの500万下戦(ダート1800m)に樹里所有のジェイマリーナが出走する。
豆州湊での認定レースを勝って挑むが、この馬はエクスプレス・カーマイン・アルトゥーベの3頭ほどの強さではない。

碧はこれ以外に数頭の騎乗依頼を受けていた。
そのうちの1頭、エクセレンスギア。
ジェイエクスプレスの半兄で、芝3000mのオープン・万葉ステークスに出走する。

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