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水着部
官能リレー小説 - スポーツ

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水着部 3


翌日、
「あれ?大君が来てないけど」
叶が大樹を探していると、
「ほら、彼ならあそこよ」

何と先輩や陸上部員達に交じって運動場で走っているではないか。
「何で陸上部のみんなと走っているのよ」
「叶が甘やしてばっかりだと彼が成長しないって事らしいけど」
「甘やしてないもん」
「もう叶ったら、拗ねてないで私達も練習しよう」

「先輩、どうしました?」
後輩の女子部員が叶を心配していると、
「な、何でもないのよ」
「素直に愛しの大君が構ってくれないのに苛立っているって言いなさいよ」

確かにここ数日、大樹とは部活で顔を合わせるものの、
大樹は先輩の男子部員達に指導させられ、叶は後輩の女子部員達の指導をしていた事もあってか、
殆ど会話すらない事が多かったが、

「せ、先輩・・・叶」
落ち込んでいる叶に大樹が声をかけ、
「大君、背が高くなって私とほぼ変わらないじゃない」
叶は思わずジャージ越しに大樹のお腹を触って、
「前より硬い。ねえ、私も脱ぐからちょっと脱いでよ」

ジャージを脱ぐと、
「腹筋が縦にくっきりと割れて、腕や脚も引き締まっているじゃないの。大樹」

大樹達の様子を男子部員達は、
「榊水は岩屋に惚れ直したって訳か」
「岩屋の事はアイツに任せて、俺達は自分達のこの肉体を鍛えないとな」

「岩屋、榊水とは久々の・・・」
シャワーを浴びようとしていた大樹は先輩に呼び止められ、
「いや、その・・・」
「どうした?岩屋」

大樹は叶が自分の胸やお腹を触ってばっかりだった事を話すと、
「何だよそれ?」
「いや、鍛えられた筋肉を愛でるようになるとは彼女も水着部員として一皮剥けたな」

水着部の女子部員は筋肉フェチや水着フェチに変貌しやすく、
「この前なんか副部長が部長の水着の匂いを嬉しそうに嗅いでいたな」
「あの部活って・・・」
戸惑う大樹に、
「皆まで言うな。この水着部に世間の常識は通用しない」

確かにこの水泳部が本来の水泳部でやるべき活動を行っておれば、
水着部だと称される筈が無いのであるが、

「それなら、何故水着部が廃部されずに存続できるんですか?」
「そこまでは知らん。大会に出場するのを自粛する前はそこそこ実績はあったらしいが・・・」

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