多忙なマネージャー 10
「・・・とりあえずもう寝るわよ。」
体を拭き服を着てリビングへ行く。ソファに転がり眠りにつく。
〜翌日〜
「・・・朝、ね」
目が覚めた私はまず・・・冷蔵庫を見た
「・・・大した物は入ってないわね」
冷蔵庫にあった卵を全部出すとボールに全部開けて溶き、ベーコンやチーズなどの適当な具材を混ぜて熱したフライパンに入れる。
汚れたままの裸だから別に汚れてもいいけど、はねる油が熱いのでエプロンを身につけた。
干からびかけたフランスパンを薄く切って片っぱしからトーストに押し込むと焼いている卵を二つにたたみ、オムレツの形にする。
「おっす、マネージャー」
朝餉の匂いに起きてきた男子部員が後ろから抱きつきエプロン越しに胸をもみ上げてきた。
「裸エプロンとはマネージャーもやるねぇ」
「・・・出来立てのオムレツ顔にぶつけられたくなかったら離れなさい」
流石に勘弁なので素直に離れる男子。
オムレツを大皿に移してレタスをちぎってサラダボールに詰めて三日月切りにしたトマトを添える。
焼き上がったフランスパンを適当な皿に盛って後は適当に冷蔵庫に残っていたお総菜をテーブルに並べた。
「こんなものか」
そして食べる。朝はお腹が空くのだ。
・・・うん、美味しいわね
味に満足しながら彩は食べていく。