ハーレム中学 31
「わおーん、わんわんッ! ワヒィィィィンッ!!」
「気持ちいい! 気持ちいい! あたしぃ、博美ちゃんのお尻犯してるのぉぉぉっ!」
こうして、屋上に嬌声は響き渡り、その日は終わりを告げるのだった。
そして、学校が終わり、俺は家に帰宅した。
自分の家に帰宅するのは2日ぶりだ。
俺は母と2人で暮らしてる。
母は29でかなりの美人でスタイルも良く、特に料理がとても上手で料理本まで出すくらいの自慢の母だ。
「母ちゃん、ただいま」
「お帰りなさい。夕食はテーブルに置いてあるからね。」
そう言われ、俺はキッチンへ行き、夕食を食べた。
夕食を食べながら母と会話する。
「ねぇ、啓輔。学校は楽しい?」
「うん、とても楽しい。」
「好きな子はいる?」
「えっ?」
「だって、啓輔君の友達、全員女の子じゃん!!それにメル友も女の子ばっかりだし!!」
「・・・・」
「結婚とか考えてるなら、1人しか選べないんだよ!!数人はダメなんだからね!!」
「別に結婚とかまだ考えてないから!!」
俺は急に恥ずかしくなり、急いで夕食を食べて、食べ終わるとすぐに自分の部屋に行った。
離れにある俺の部屋に戻ると、俺は眠ろうとする。だが、母の言葉がリフレインして中々眠ることが出来ない。
母は中学生の頃に、悪い男に騙され、孕まされた挙句に捨てられた。それでも、俺を生んで育ててくれた。それがどれだけ偉大なことか分からないほど、俺も馬鹿じゃない。
俺が女の子達が孕まないよう、能力を使用しているのも、母の苦労を知ればこそだ。
確かに結婚なんか考えたことも無い。だが、このままではいけないのも事実だ。そもそも、俺はこの能力のために鍛錬も研究も積んでいない。この能力を失えば、ただの平凡な中学生でしかない。
「1人しか選べない、か……」
そんなことを考えているうちに、俺は眠りについていた。