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マリオットファミリー
官能リレー小説 - ハーレム

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マリオットファミリー 2

冴えない少年と年下の少女のため、見目麗しい二人が必死になってマンコでイこうと、情けなく喘ぐ声がBGMに流れる空間
「んっ、ちゅっ……はぁっ、んちゅぅ…………お兄ちゃん……もっとぉ、ちゅるっ……はんぅ、んぁっ……」
少年の舌に吸いついた少女は、チュパチュルと唾液を交換しながら甘ったるい吐息を漏らした

そもそもの始まりは世界のどこにでもありふれた、温かくも微笑ましい光景だった
さっぱりとした性格の未亡人が女手一つで切り盛りする、街の人気の定食屋
長女が看板娘として手伝いをし、近所の幼馴染みの少年に笑顔を見せている
これからもそうした光景が続いていたかも知れないし、もしかしたら二人が結びつく未来も有り得たかも
……次女と少年の魂にある闇が共鳴していなければ
……母親と長女に淫乱の性が無ければ
この家族は、ありふれた幸福に満足していたかも知れない
だがそんな日常風景は遥か彼方に去っていき、堕落した楽園の人形劇だけが遺ったのだ

彼女らの幼馴染みの少年は大人しく、様々な物語を考えるのが好きな性質だった
さやかのさっぱりとしたお節介を嬉しく思いつつも、その強さが眩しかった
美樹の優しい献身さに身を委ねたくなりつつも、そのひたむきさが羨ましかった
一歩勇気を出して相応しく成長するには、きらいの臆病さが邪魔をしていたのだ
このまま近所の幼馴染みとして終わるはずの関係は、とある夕暮れに変わり果てる

杏華は少年とよく似た、人形遊びを好む大人しくて臆病な少女であった
母と姉の明るさには似ず、己の世界に篭って安心感を覚えるような少女
幼い頃から一緒に遊んでくれたお兄ちゃんが大好きで、それでも恋することは無い女の子だった
やがて世界との距離感を覚えていけば、違う街で穏やかな生活を得ていたかもしれなかった
あの日の夕焼けに染まった公園で、お兄ちゃんと二人っきりになっていなければ……

人形と物語が大好きな二人の心には、誰かや世界への仄暗い支配欲求が存在していた
幼い頃の全能感、思い通りに動くキャラクター、楽しそうに生きる彼女らへの劣等感
それらが煮詰まった後ろ暗い欲求は、自分だけなら無視出来ていた
だけどその日、二人は夕日に照らされて向かい合ってしまった……

両親が仕事で遅くなると連絡があった少年は、幼馴染みから晩御飯に呼ばれる
人の良い美樹は少年を放っておけず、さやかは娘たちのお気に入りを大事に思っていた
ほんの少し帰りが遅い杏華を心配し、少年は彼女がよく居るという公園に迎えに行く
夜闇が訪れかけた空と、燃えるように紅い太陽
ブランコに座っていた杏華に少年が声をかけると、少女は静かに振り返った
同じように底の見えない瞳、仄暗い感情、明るくて眩しいさやかと美樹、影の中の自分
雷に打たれたかのような激しい共感と、燃えるように疼く下腹部の熱さ
カチリと歯車の嵌まる音が頭の中で響くと、生まれて初めて感じる激しい歓喜に顔が崩れて笑ってしまった
目の前には同じ顔をした同類
その日二人は、絶対に彼女らを堕落させ操り人形にしたいと望んだ

かねてから兆候はあった
少年をお風呂に入れた時のさやかのスキンシップの多さと、夜に部屋から漏れ聞こえた獣声
美樹の少年への献身的な態度に潜む、奉仕への甘い悦びと隷属への憧れ
古びた小屋から見つかった秘術が歪んだ恋愛関係を拡大させていった
練習相手に二人をいじめる女、亜沙美を操り人形にすると二人の実験動物として秘術の餌食となり自己が消失していた
その過程で美樹とさやかに使うべき秘術の取捨選択しペット化し、杏華は自らの意思で奉仕奴隷兼恋人となった


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