PiPi's World 投稿小説

アンドロイド育成計画
官能リレー小説 - ハーレム

の最初へ
 31
 33
の最後へ

アンドロイド育成計画 33

「そうか。もうそろそろあのゲームもストーリー的には終わりかもな」
「どういうことですか?」
女性プレイヤーキャラクターが四聖獣を討伐してワルキューレとなったら、救世主として降臨してゲームのストーリーは完結する。
現在「queen」が飛行船を製作中の段階で飛行船が完成すれば四聖獣のいる聖地へ進入できる。
「完結すると、どうなるんですか?」
「また新しいゲームを企画させられるかもしれないじゃないか」
宮部真理に、もともとアンドロイドを製作したくてハセガワコーポレーションに在席していることを拓巳は話した。
「でも、あのゲームは普通のプログラムではないですよね。暗号化されているプログラムというか」
「ああ、あれはアンドロイド用のプログラムから作ったから」
宮部真理はアンドロイドについてはほとんど知らなかった。
「ゲームのシステムを使えばアンドロイドになることかできる……ということですか?」
「それも考えたけど、自分がアンドロイドになりたいわけじゃないから。それならコスプレをした方が早い」
「遠距離恋愛で離ればなれの二人がおたがいそっくりなアンドロイドを作ってもらって、ゲーム用のヘルメットをかぶって動かせば……」
「そういうオーダーもくるかもな。それならゲーム用プログラムもむだにならない」
AIの優れたアンドロイドは行動パターンや口癖などを記録しておぼえていく。
「君よりもアンドロイドが好きだ、とか言われたりして……」
「男と女とアンドロイドの三角関係ですね」
「これは浮気じゃない、アンドロイドだから、とか言って……」
「浮気より、なんだか、めんどうなことになってる気がしますけど」
真理も想像してみる。
「毎晩しつこい旦那さんには、よく育ったアンドロイドのAIに相手してもらって、自分は別室で熟睡とかもありそうですね」
ゲームではアダルトシーンは選択肢を選ぶことで進行する。ゲームキャラクターの感覚はリアルタイムで感じる。
フィールド上の三頭身キャラと視界切り替えでキャラクターの視線を選べる戦闘シーンは、感覚は遮断されている。
自由度は高いゲームだが、完全に自由にキャラクターと一体化しているわけではない。
「そうですね、アンドロイドとゲームとはちょっとちがうかも」
「そうだろう、だから、このゲームのあとはアンドロイド制作に集中したい。そこで相談が……」
拓巳の提案は実現した。
ハセガワコーポレーションオンラインゲームプロデューサーとして真理が就任した。
真理はcrazy neverlandとは路線を変更し、ストーリー性を重視した女性を主人公とした恋愛テキストゲーム制作に挑戦した。
十人の女性キャラクターの一人となり、設定された男性キャラクターと残り九人のライバルと奪いあうというゲームである。
十人のストーリーがそれぞれ関連性があり、男性キャラクターの性格によって難易度が変わってくる。
学生、社会人、人妻、crazy neverlandの世界から来た有翼人の天使、一緒に暮らす血のつながっていない妹(だと思い込んでいるアンドロイド)、巫女、など十人のうち四人ほど変わったキャラクターもいる。女性プレイヤーは男性キャラクターとのアダルトシーンに虜になった。
これはのちにマンガ化されたり、ノベライズになりアニメ化されるほど人気が出た。

SNSでこの小説を紹介

ハーレムの他のリレー小説

こちらから小説を探す