服を着て朝ご飯を食べ終わると島野遥が家に来た。
「やあ、ひさしぶり。」
遥は僕の顔を見るなり、僕を抱っこして僕の顔を自分の巨乳に押し付ける。
「ごめんなさい！！お仕事が忙しくてなかなかお休みが取れなくて、私がいなくて寂しかったよね！！」
「う、うん。僕も会えてうれしいよ。」
その午後、街で買い物を楽しんでるとあっという間に夕方になり、花火が見やすい別荘に向かった。
「お待たせ。どう？似合ってる？」
遥は浴衣に着替えた姿を見せて僕に感想を聞いてきた。
「うん。似合ってるよ。」

ただの小学生に世界中に婚約者が居るなんておかしいと思わないのだろうか。小学生の僕はその異常性に気づくことはない。
皆嘘を付いているのだ。小学生だからと下に見て、非現実的な設定で喜ばせる。
だからこれから向かう場所も別荘ではない。