下宿少女 3
「おいおい…どういうことだ…とりあえず、危ないから小春はここにいろ。」
「ああっ…だから…」
俺は小春を玄関に残して家の中に入る。
物音は玄関の前の廊下にある扉から。
ここは…脱衣所か!!!
俺はドアノブを掴むと一気に開け放つ!!!
そこには…
「えっ…」
「…ん?」
明るい茶髪の少女がいた。
全裸で…
あ…胸、結構あるな…服の上からだから正確には分からないけど、小春と一緒か少し小ぶりか…
「あ…う…?」
あ、これはまずい。
今は状況を飲み込めていないからいいが理解されたら…
「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!」
「うわぁぁぁぁぁ!!!ご、ごめん!!!!!」
俺は急いでドアを閉め、玄関までダッシュする。
そこには頬を赤く染めた小春が立っていた。
「ゆう君…み、見ちゃった?」
「えっ、えっ何どういうこと!?さっきの女の子だれ!?」
俺は小春の肩を掴んで揺すりながら問いかける。
小春は少し苦しそうな顔をしている。
「ゆ、ゆう君…落ち着いて〜」
ハッ…いかんいかん。
つい興奮してしまった。
いや、下半身がとかいう意味ではない。決して。
「で…どういうことなんだ!?」
俺は再度、小春に詰め寄る。
その時、階段を降りてくる音とともに声が聞こえてきた。
「なぁに?どうかしたの?」
「…何だか、すさまじい悲鳴が聞こえてきたのですが…」
新たに俺の家の中から現れた二人の少女。
一方はダークブラウンでロングヘアーのおっとりとした巨乳の少女。
もう一方は黒い肩まで伸びた髪の冷たそうな目をした貧にゅ…つつましやかな胸の少女。
「あらあら、小春ちゃん。お帰りなさい。その人が…?」
「小春さん、お帰りなさい。」
突然現れた二人は小春に向かって話しかけている。
ていうか、お帰りなさい!?
住んでんの!?この家に!?
「どういうことだ小春…説明してくれ…」
「う、うん…」
その時、ガチャっと音がして脱衣所の扉が開く。
そこには、全裸の少女…じゃなくて!!!
明るい茶髪をサイドテールにした女の子が立っていた。
「えっと…さっきはごめん…」
「あははは、いいっていいって!!!私も急にドアが開いてびっくりしただけだからさ。」
あれから俺達は、リビングで話をする事になった。
彼女達がこの家にいる事情はさっぱりだが、俺はとりあえず先ほどのことを謝罪していた。
「…ノックもせずに脱衣所のドアを開けるなんて…変態。」
「うぐぅッ!!!」
黒髪の少女の辛辣な言葉が俺の心に突き刺さる。
やべぇ…ダメージ半端ない…
「まあまあ、あたしがいいって言ってるんだからさ。許してあげてよ秋穂。」
「千夏さんがそういうなら…」
どうやら俺は無罪放免となるらしい。
ならば、彼女達には聞かなくてはならないことがある。
「あなたたちは誰なんですか?どうして俺の家に?」