セレブハーレム 3
「あと、龍ちゃんのお嫁さん候補も、何人かリストアップしているわ!みんな私が選んだ良い子ばかりだから、安心してね!」
「お、お嫁さんだ!?」
「ああ・・・龍ちゃんと一緒に暮らせる日が来るなんて・・・おばさんも嬉しいわ・・・」
「聴けよ!人の話を!!」
「フフフ・・・じゃあ、私はお仕事が有るから、もう失礼するわね。また、お夕食の時お話しましょ!」
「だ、だから・・・」
「じゃあね龍ちゃん!また後でね!」
そう言って麗子さんは部屋を出て行った。
「な・・・何なんだいったい・・・」
一人部屋に取り残された俺は、メイド達が呼びに来るまでの短い間。椅子に座りながら呆然と放心し続けたのだった。
「ご夕食の前に、ご入浴なさっていただきます。」
背後からメイドのイリスに声を掛けられ、俺はギクリとした。
彼女が近付いてきた気配など、全く感じなかったのだ。
「お、驚かすなよ!びっくりするなぁー」
「皇瀬家に仕える者たは皆、静穏を心掛けております。」
銀髪を垂らしながらお辞儀をするイリスは、性能のいいロボットのように斜45度に上半身を傾けた。
「ふぅ〜んアンタらも大変なんだぁなー。
それはそうと、俺、風呂には入らねーよ。昨日入ったからな。」
「それは許されません。
皇瀬家に入ったからには、今まで培われた一般庶民時分の垢を、総べて落していただきます。」
「あ、垢ぁー?」
「さ、龍輝様をお連れして!」
何時の間にか来ていた数十人のメイド達に、俺は情けなくも担ぎ上げられ、荷物のように浴室へと運ばれていった。
湯気が立ち篭める浴室は、プールのように広かった。
白色の大理石を敷き詰めた床面は、顔が写り込む程に磨かれ、
湯槽の中の島には、ダビデ像を模した石膏増が聳え立ち、縮こまった男性器からはチョロチョロと湯が流れ出ていた。
「な、なんなんだよ、ここは!?」
俺の声はエコーが掛かり、浴室全体に響き渡る。
「麗子お嬢様のご趣味ですは。
落ち着くとおっしゃって、1日の大半はここで過ごされております。」
無表情なイリスがニコリと微笑んだ。
始めて見るイリスの笑顔はとてもチャーミングで、僕は少しドキッとした。
見惚れる僕をよそに、イリスは長い銀髪を上にまとめ上げると、メイド服を脱いでいく・・
「え・・・?・・・・・え?・・・・・何で貴女が脱いでいるんですか?・・」
「あら?龍輝様の身体をお洗いするのに、服が濡れてしまいますもの。」
イリスは恥じる様子も無くメイド服を脱ぐと、ブラジャーとパンティーだけの姿となった。
「ま、まじすっか?・・お洗いするって、自分の身体ぐらい自分で洗えますけど・・」
僕は目のやり場に困り、もじもじと俯いてしまった。
「一般庶民時分の垢を、総べて落すと申し上げた筈、ご自分では手の届かない箇所までも、私どもがお洗い致します。」
俯く僕の視線の先にあるイリスの足首に、パンティが落ちる。
(これって...パンツも脱いだってことだよな?・・・)
僕の心臓は激しいまでに高鳴った。
「さ、龍輝様の服もお脱がしして!」
「え?!そのぐらいは自分で!・・・」
ギョとして頭を上げると、数十人もの全裸のメイドたちに僕は取り囲まれていた。
これがまだ2、3人の女の人であれば、当然僕は喜んで、成すがままになっていたと思う。
それがこの人数ともなると、いくら相手が美少女ばかりとはいえ、恐怖の何ものでもなかった。
「ま、ま、まってよぉぉぉぉ(xx)!」
僕は涙ながらに大声を上げる。
しかし、そんな訴えなど当然誰も聞いてくれる訳などなく、僕はアレヨアレヨという間に服をむしり取られてしまった。
鏡に写り込んだ、ボクサーパンツと靴下だけになった姿は、何とも間抜けだった。
後ずさる僕は、股間を押えたまま壁際に追い込まれてしまった。
「龍輝様、そんなくたびれた下着など、皇瀬家に相応しくはありません。
今後は下着と言えども、こちらでご用意したものを着用して頂きますは。」
詰め寄るイリスに手首を掴まれ、それを待っていたかのように、メイドたちの手が僕のパンツに掛かった。
「ちょ、ちょっと待ってくぇぇぇ〜!!」
スルっ・・・
僕はソコを手で覆い隠すこともできず、大勢のメイドたちの前に、その全容を晒してしまったいた。