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セレブハーレム
官能リレー小説 - ハーレム

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セレブハーレム 1

「でかい門だな〜」
俺はある学園の門の前でなぜこうなったかを考えていた。話は一か月前に戻る。


卒業式も終わり学校から帰ると自宅のあるマンションの前に見るからに高級そうな車が停まっており女性が立っていた。その女性は俺を見るなり
「皇瀬 龍輝(おうせ りゅうき)様ですね?お迎えに上がりました。」
と恭しく頭を下げた。
「へっ?」
俺は驚きすぎて変な声が出ていた。
「私はある方からの命令であなた様をお迎えにあがりました。さあどうぞ」
ガチャ
後部座席を開け乗るように促した。
「いやいや、訳も分からずに乗れないですよ。その人は一体誰なんですか?」
「お会いになれば分かります。さあどうぞ、お車へ」
なんとしても連れて行くという雰囲気を出していた。
「う〜・・・分かりました。」
結局、俺は根負けしたのと好奇心に負けて車に乗り込んだ。女性も反対側のドアから後部座席に乗り込んだ。
「では、行きなさい。」
「はっ」
運転手の方が返事をして車は発進した。
緊張からか口の中が乾いてきた。なぜならこんなにすごい美人と車に乗る事など初めてだからだ。無意識のうちにチラチラと見てしまっていた。
「どうかなさいましたか?」
「い、いえっ!な、なんでもないです!!」
「そうですか。」
女性は一瞬怪訝な顔をしたが何事もなかったようにまた前を見ていた。俺はというと、恥ずかしくなり俯いて目的地に早く到着する事を祈っていた。

ブーブーブー・・ピッ

しばらくすると女性に電話がかかってきた。
「はい、もうしばらくで到着します。はい・・・はい・・・それでは」
少し話をして女性は電話を切ったあと俺の方に体を向けながら
「もうまもなくで到着します。」
「はっ、はい!」
顔をあげると目の間に大豪邸と呼ばれる屋敷が見えていた。俺は何が何だか分からず口を開けているしかなかった。その間にも、車は進み屋敷の前まで行き停車した。
ガチャ・・・
「どうぞ」
俺は言われるがままに車を降りた。目の前に少し階段があり大きな入り口と思われる扉があった。俺はもうついていけずその場に立ち尽くしていた。女性は俺の手を引いてその扉を開けた。
「おかえりなさいませ!!」
大きな声が響いたと思うとそこには漫画でしか見たことない世界が広がっていた。
真ん中に大きくて長い絨毯が敷いてありその両隣には列を作り何十人もの女性が頭を下げていた。その真ん中をこっち向いて走ってくる女性が見えた。
タッタッタ・・・ムギュゥゥゥゥ
(ぐはっ・・・く、くるしい・・・)
俺は訳も分からず、その女性の大きな胸に抱きしめられていた。
「龍ちゃんひさしぶりいいいいッ!元気にしてまちたか?ホラッ!麗子叔母ちゃんでちゅよ?」
その美しい女性は目の中に無数の星を煌かせながら、喜色満面の表情を浮かべ自分の爆乳に俺の頭を抱き締める。
「わっぷッ!は、離して下さい・・・い、息が・・・」
同級生の少女達とはまるで別物のように大きな胸を顔面に押し付けられ呼吸困難に陥った俺は、必死に彼女の胸から逃れようとする。
初めて知る女性の胸の感触は、温かくて、柔らかくて、出来ればこのままずっと埋もれていたい程だったが、呼吸が出来ない息苦しさには勝てない。
「あッ!ごめんね龍ちゃん!・・・龍ちゃんに会えたの久しぶりだから嬉しくってツイ・・・」
そう言って彼女は照れ臭そうに笑う。
恐らく年齢は二十代の後半位であるにも関わらず、恥ずかしそうに微笑むその笑顔は、まるで俺と同じか少し年下の少女のようにさえ見えた。
「いえ、お気になさらず・・・」
「ありがとう龍ちゃん!龍ちゃんは相変わらず優しいのね!」
(う〜ん・・・どうやら人違いとかじゃ無いみたいだな・・・まあ、皇瀬 龍輝(おうせ りゅうき)なんていう派手な名前がそうそうある筈無いか・・・でも、ほんと誰なんだろうこの人?)
俺は頭の中の人物リストに必死で検索をかけるが、どうしても目の前の女性を思い出せなかった。
(仕方がない・・・)
「あの・・・一つ良いですか?」
「なぁに龍ちゃん?」
「あの・・・失礼ですが・・・貴女は誰なのでしょうか?」

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