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ハーレム・スクールライフ
官能リレー小説 - ハーレム

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ハーレム・スクールライフ 3

この時、彼女の爆乳(推定Oカップ)がタプンと波打つのを刈谷はしっかりと網膜に焼き付けたのは、彼だけの秘密である。

――キーン、コーン、カーン、コーン・・・

「あ、もうすぐHRね。 じゃ、頑張りなさいよこのシ・ス・コ・ンッ♪」
「とっとと行きやがれ・・・大きくなればいいんだ・・・横に」
教室に響くHRをしらせる予鈴。
ソレを聞いた皐は、余裕ぶった笑みで自分の机へと戻ろうとする。
その際、彼に向かって茶化す彼女。
起き上がり、机に肘をつけ顎を乗せ苦い表情で刈谷は皐を追い返す。
ポツリと最後の方を呟いた瞬間、皐から鋭い睨みを貰うが、其処は見て見ぬフリでやり過ごした。



昼休み。多くの学生の声でごった返している此処は、この学園最大の食堂だ。
二階構造に加え全面ガラス張りになっているこの食堂は、昼間は外の太陽が食堂全体を照らしているため電球が使われることは無い。
そんな清潔感溢れる空間で一際目立つ存在が一人、満面の笑みで手を振っていた。

「おおぉいッ! かーくぅん♪」

手を振る度に腰まである桜色の長髪は太陽の光でキラキラと輝き、夏服を限界ギリギリまで押し上げているであろう爆乳はプルンプルンと上下左右に揺れている。
その光景を、食堂に居る男子生徒の大半が己の記憶に焼き付けようと目を血走らせながら凝視していた。

「・・・・・・・はぁ」
「ぷぷッ・・・ほら、彼氏さん? 愛しの彼女が待ってるわよ? ・・・あはッ」
食堂の入り口、そこで重いため息を吐く刈谷。
横には、初等部の頃からの腐れ縁が一人声を殺して笑っている。
そのことに少しの殺意が沸く。しかし、もしここで横にいる腐れ縁を罵倒しようものなら彼女はさらに面白がって茶化してくるのは明白。
それを知っている刈谷は黙って此方に手を振っている人物の所まで早歩きで向かう事に決めた。

「あ、来た来た♪ あれ? さっちゃんまで一緒なんだ」
「はぁ・・・おい、このアホ姉。 もう高3なんだから恥ずかしい行動は止めろ」
「さっちゃん・・・って、小春先輩は相変わらずねぇ・・・」
360度全方位から来る嫉妬と殺意、そして「もしや・・・」という疑惑の視線の海を越えてきた刈谷と皐。
何時もの事なので慣れてしまったが、やはり恥ずかしいものは恥ずかしい。

よって席に到着早々、自らの姉に対してため息まじりに注意する刈谷。
横に居る皐は小春が勝手につけた愛称がこそばゆいのか、頬をポリポリと掻く。

「ねぇねぇ♪ 早く食べよ! ね♪」
「はいはい。 分かった分かった」
「小春先輩って、なぁ〜んか守ってあげなきゃって思うんだよねぇ」
待ってましたとばかりにはしゃぐ小春に、やれやれといった感じの刈谷。そんな二人を向かい側から眺めていた皐がぽつりとそう呟いた。
「そうか?」
「うん。 でもま、心配ないか。 だって大好きな旦那様が横にいるんだからねぇ〜♪」
呟きを聞いて眉間にシワを寄せて聞き返す彼。ゴソゴソと動く手元には二人分の弁当箱がテーブルに並べられている。
それを見みながら皐はニンマリと悪戯っ子の笑みを浮かべ茶化す。
「だっ・・・ふざけんな! 誰が旦那だ、誰がっ」
茶化された刈谷は顔を赤くしながら大声で否定する。

「だってその弁当、あんたが作ったんでしょ? もはや旦那じゃなくて主夫ね。 主夫」
「こ、こいつッ」
しかし、テーブルに並べられた弁当を指摘され何も言えなくなってしまい悔しそうに手をプルプルとさせる。
「旦那かぁ・・・・はあぁ・・・」
「こっちこはこっちで満更でもなさそうだけどね・・・」
悔しがっている刈谷の隣では、絶賛妄想中の小春が夢心地の様なトロンとした表情で明後日の方向を向いていた。

「あぁ〜・・・・もぅッ! んなことより飯にするぞ! 飯に!」
「はいはい♪ 顔赤くしちゃって、ふふっ♪」
「あッ、そうだね。 今日のお弁当は何かなぁ♪」
顔を真っ赤にしながら無理やり会話を終了させ、昼食を取ろうと促す。
その事に、ニヤニヤとした笑みを止まない皐と妄想から帰ってきた小春は、彼の言われるがままに昼食を開始した。

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