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ハーレム・スクールライフ
官能リレー小説 - ハーレム

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ハーレム・スクールライフ 1

私立雅門学園(まさかどがくえん)。
初等部から中等部、高等部、大学部と全ての過程を一つにしたエスカレーター式の海上学園。
四つの学部を一つにした面積は某夢の二カ国を合わせた面積の凡そ100倍を誇り、その学園に在学する生徒、教師を合わせ約50万人。その中はさながら一つの都市と言っても過言ではない。
最新鋭の技術がつぎ込まれた此処を人は「学園独立国家」と呼ぶ。

ーーpppッ!pppッ!
「うぅ〜ん・・・・ん! んん?・・・あぁ、朝か・・・」
軽快な目覚ましのアラートが一人暮らしには少し広めの部屋に響き渡る。
カーテンの隙間からは朝日が零れ、部屋を薄暗く照らしていた。
ベットからニョキッと出た腕が目覚ましを探し右往左往する。
やっとの思いでアラームを止めて布団から出てきたのは、眠気眼全開でボサボサ頭をした一人の少年であった。
黒の短髪をボサボサにし、少し睨むような眼には涙を浮かべる少年の名は芦部刈谷(あしべかりや)、この学園独立国家に在学している高等1年の17歳である。
「あっっあぁ〜〜・・・・っっっ。あっ!さてと、行きますか」
ボサボサなままの状態でベットから起きる刈谷は、背伸びをしつつ今頃まだ夢の住人であろう「同居人」の所へと足を向けた。

「zzz・・・にゅふふ〜、えへ〜♪」
「はぁ、このアホ姉め。 とっとと起きろっ!」
向かった先、もう一つの部屋で気持ち良さげに眠っている少女に彼は布団を思いっきり引っぺがし、その布団を目の前の少女の顔に押し付ける。
「んにゅっ?!! んんっ、んん〜〜っっ・・・・ぱあぁっ!!はぁ、はぁ・・・あれ? あ、かー君おはよ♪」
「・・・はぁ。おはよ、姉さん」
突然の奇襲に驚き暴れる彼女に布団をどけてやる刈谷。
其処から出てきたのはもう一人の同居人の芦部小春(あしべこはる)。
姉でありながら刈谷本人公認の「ド天然アホ姉」である。
朝なのに関わらず日の光を受けキラキラと反射する桜色の髪は彼女が立ったら膝まで行くほどに長く綺麗で、眠気眼をコシコシと擦る動作はまるで子供そのもの。
整った小顔は幼さを残し、大きな緑色の瞳は彼女をより年下っぽく見せる。
されど、無駄肉一つ無い理想的な体に実る胸は女子高生ではありえない程たわわに実り、着ているパジャマの上からでもその形が良く分かる程だ。
「ほら、さっさと顔洗ってくる。ご飯は俺が作っておくから着替えもしてリビングに来ること!」
「はぁ〜い♪」
まるで母親のようなセリフを言う刈谷に小春は元気な明るい声で返事を返し、トコトコと洗面所へと姿を消した。
これがこの芦部家の日常風景だ。

「ご飯っ♪ご飯っ♪」
「たっく。姉の癖に手伝いぐらいしろっての。これじゃ、だっちが年上なのかわからねぇ」
リビング、イスに座り笑顔でご飯と連呼する彼女の姿を見て、エプロン姿の刈谷はため息を吐きながら言う。
しかし、彼は無駄の無い動きで朝食を準備するのであった。

「ほら、お待ち!」
「うわぁ〜♪今日は和食なんだねぇ。いただきまぁ〜す♪」
無駄の無い動きで作ること十数分。彼女の前に置かれたのは炊きたての白米に味噌汁、アジの開き、お漬物にサラダと言うシンプルな朝食が並べられていた。
そんな料理の前に小春は行儀良く手を合わせ明るい声で「いただきます」の挨拶をする。
「はぁ、朝からアホ姉の食事を作るのに疲れてるってのに・・・いい顔で食べるんだよなぁ・・・」
「ん? ふぁにふぁいっふぁ?」
「なんでもないから口にモノ入れて状態で喋るな、はしたない。 んじゃ、いただきますっと」
彼女と向かい合う形でイスに座り食事に手をつける刈谷。
何だかんだで彼も第三者から見たら立派な「シスコン」なのであった。

「ご馳走さん。 んじゃ、いくぞ姉さん」
「はぁ〜い♪ ん」
朝食を終え、皿やお椀を水に浸けた刈谷は支度を終えた小春に向かって言い。彼女はニッコリ笑顔で自身の右手を彼に差し出した。
「・・・・・何してる。このアホ姉?」
「手、繋いで行こかなって」
「・・・」
「あぁ〜っ、待ってよぉ」
無言で玄関に向かう刈谷に彼女は慌てて彼の後を追う。

「ぶ〜、かー君のケチ」
「ケチって言うな。大体いい年した姉が弟と手繋いで登校とかないから」
学生がひしめき合うバスの中、立った状態で向かい合う彼女は上目遣いで彼に小声で抗議する。

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