続・花嫁サークル!! 3
元々寮だった建物が、寮母が息子と住むことになって取り壊される話が持ち上がっていた。
それに目を付けたのは、純華から相談を受けていた涼子。
彼女は純華の父親と親しい友人である不動産会社の者に、その建物がリフォームだけでシェアハウスとして使えるという情報を流したのだ。
シェアハウスは今注目を浴びているシステムなだけに、その提案は直ぐに呑まれる事となる。
そして約一年後……悠が高校三年生になって受験に追い込みをかけている頃に、寮はシェアハウスとして変貌を遂げたのだった。
提案した責任があるから初めの四年間は住居者を確保する……と涼子は十八部屋全部を早々に押さえた結果、彼らは同じ屋根の下で暮らすことが出来るのだ。
悠たちが入居すると同時に結衣と花音は自宅から越してきて、一年経つとさらに美鈴と里奈が加わって今の形となった。
ただし、他は全て自分たちでしなければならない……当然と言えば当然だが。
家賃は勿論、光熱費も彼らが払っている。
どういうわけか水道代は家賃に組み込まれているようだが。
そんな生活ももうすぐ三年目を迎えようとしていた。
翌朝。
リビングに一番近い部屋を自室としている悠は、全員の中に射精するという狂宴をやり遂げたにも関わらず朝勃ちに男根を腫れ上がらせている。
未だ彼の寝息が微かに聞こえるその空間に、美鈴と里奈の姿があった。
「はふッ……んッんッ……」
「んくぅッ……はむッ……」
絡め付けた唾液を啜りながらゆっくりと首を振る里奈に対し、美鈴は肉茎をねっとり舐め上げている。
里奈の首を動かしながら舌を微動させる行為が数分続くと、彼女は艶めかしく息を吐いて口内の圧迫を解放した。
「んむぅぅう……んくッ……」
すかさず美鈴が先端からくわえ直し、首を捻りながらじっくりと首を振り始めた。
悠はその快感という違和感に誘われ眠りから覚めると、股間に視線を遣って元凶を突き止めた。
「……おはよ、里奈。美鈴。二人とも早いなぁ」
「んはッ……だって、んん……今日から授業……はふぁッ、なのです……」
「悠さんが、んくッ……ジュルッ……お寝坊さんなんです……ん……んふぁ……」
少し持ち上げた頭を枕に沈め直した彼は、陰茎から離れようとしない二人に身を委ねる。
横目に、タイマーを切られた目覚まし時計を見ながら……。
しかしそれも束の間。
「くあッ……」
両サイドからの亀頭挟み込み舐め上げ攻撃に腰が浮く快感を覚え、悠は急いで立ち上がる。
「顔にかかっちゃ厄介だろ? イきそうになったら舌を出して……」
「「ふぁい……」」
声を揃えて返事をした美鈴と里奈は、先程の静かな奉仕から淫音溢れる奉仕に変化させる。
唇をスライドさせる奉仕は勿論、裏筋へのキスから舐め上げ、陰嚢しゃぶり、吸い上げも加わった口腔奉仕……交互に肉径をくわえ込んだり、息を合わせて舌で擦り上げたりを繰り返す。
その間、悶絶するように腰を弾ませ、頬をすっかり紅潮させていた。
暫くすると互いの顔を寄せるように後頭部を押さえられ、至近距離の唇に割って入った剛棒を擦るように揺さぶられ始める。 その仕打ちに身体の芯を悶々とさせながら里奈は美鈴の、美鈴は里奈の淫蕩した瞳を見つめ、ショーツを濡らしていく。
「ぅッ……出すぞッ……」
激しく頭を揺さぶれた後ふっと手の感触がなくなり、二人は慌てて頬を寄せ合いながら先端に向けて口を大きく開いて舌を出した。
「ああぁッ! んんんんッ……はんッ」
「ひゃッ……あんッ、んんぅッ……」
濃厚な飛沫が舌に目掛けて飛び散り、当然の事ながら口の回りも掠めた。
それのみならず、顎の下に据えられた両手のお椀にもたっぷりと溜まってしまっている。
噴射の勢いがなくなると二人は一度舌を戻し、喉を鳴らすと、里奈、美鈴と順に男根をくわえ尿道を啜り上げた。
「濃いのですぅ……んッ……」
「せーし……熱くて……美味しいです……」
悠を見上げながら各々の感想を述べた二人は手中の白濁を舐め啜り、やがて互いの顔を清めるように接吻に及んだ。
それは舌を絡め合う濃厚なもので、口内に広がる悠の香りも手伝ったのか、吐息を絡ませて背筋を震わせた。
「ほら、遅刻するぞ」
終わりそうにない口付けに悠は苦笑を浮かべた。
「ご褒美は帰ってから、な?」
「はいぃ……お兄ちゃん……」
悠の手が股下に滑り込み、ショートパンツ越しに陰唇を撫でられた里奈が甘い声を出しながら身を捩る。
「美鈴、見せてごらん?」
「は、い……ぁッ……」
美鈴は真っ赤な顔で膝丈程のフレアスカートの裾を捲り上げ、ショーツを下ろした。
無毛の恥丘にマジックで書かれた「悠様専用」の文字が見て取れる。
「いい子だ」
「ひゃあぁッ……きゃううんッ!」
悠の指にニ、三度陰核を擦られた美鈴は膝を軽く曲げて身を強ばらせ髪の端を弾ませるも、捲り上げたスカートを下ろさずに何とか踏ん張っている。
「続きは帰ってからね」
「ひゃいいんッ!」
掬い上げるように弾いた指先はそれを最後に美鈴から離れ、彼女は腰を艶めかしく振り乱しながら甲高い声の返事をした。
腿に滴りそうな程溢れさせた淫らな期待は、再び覆われた淡い水色のショーツにじわっと染み込んでいく。
恐らく、少なくとも今日は乾くことはないだろう。
「じゃあお兄ちゃん、行ってくるのですぅ」
「い、行って来ます」
「あぁ。気を付けてな」
頬の赤が治まらない顔でにこりと笑った二人は連れ立って玄関へ向かって行った。
快楽が後を引く心地好い脱力感に従い、悠はベッドへ横になる。
とは言え、のんびりゴロゴロしている訳にもいかない。
彼も今日は授業登録の記入用紙を受け取りに行かなければならないのだ。
それに伴うオリエンテーションもあるのだが、流石に三年生ともなると午後に軽く行われる程度である。