淫蕩王伝 117
久しぶりに見る村の明かりにリュージュは走り出していた。
「あ、まってくださ〜い!」
駆け出す彼に遅れまいとアナシアもスカートのすそをつかんで走り出す。
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「すいませーん! 誰かいませんか? 旅人なんですが〜、宿を貸してくれませんか〜」
村へとたどり着いたリュージュは安心のせいか、なれない山歩きの疲れがどっと出た。
「はぁはぁ……。誰か、お水を……」
アナシアも息も切れ切れになりながら、よろよろとリュージュのあとに続く。
そんな彼の問いかけに戸が開く。
「こんな時間にどなた?」
ドアを開けてやってきたのはまだ幼い子供だった。ナイトキャップを被ったその子はおしっこに起きたのだろうか、ズボンからすそがはみ出していた。
−−お、女だ……。
最近女を抱いていないリュージュは、年端もいかない女の子を見て勃起していた。
そしてアナシアの言葉を思い出す。
『リュウジュさんほどの方の血であれば、歓迎されることはあっても、疎まれたりすることは無いはずです』
−−そうだよな。僕ぐらいの血ならこの村でも歓迎されるよな! よし、そうと決まれば膳は急げだ!
リュージュは女の子に向かって飛び掛ると、そのまま寝巻きを引きちぎる。
「い、いやー! やめて! おかーさーん!」
夜空に響く女の子の声。
「おら、だまれ! 今外の血を注いでやるんだ! これでお前らの村も安泰だろう!」
久しぶりの性行為にありつけることで興奮したリュージュは我を忘れていた。