PiPi's World 投稿小説

淫蕩王伝
官能リレー小説 - ハーレム

の最初へ
 104
 106
の最後へ

淫蕩王伝 106

 最初の頃は指先を入れるだけでも痛がった彼女だが、最近はセックスに馴れ始めたのか、愛液の量が多く、指に絡みつくどころか伝って手のひらまで粘つかせる。
 中指でくるりと割れ目に沿って円を描く。
「ひっ、ひぅううう……、あぁ……ん!」
 ジュプ、くちゅっ……と音を立て、ぷちゅっと空気を漏らす。
「はぁはぁ……あぁはぁ……」
 膣口を陰唇を捲られながらなぞられただけで、紅音は目を潤ませていた。その身体からは力が抜けており、彼が左手で強く支えることで倒れずにいられる。彼女も彼の力強さに安心しきっていた。
「大好き……。マモル……」
 肩にキスをしながら、彼のワイシャツを汚す。まるで自分のものだとマーキングするように、涎の跡を広げていく。
 ツンと鼻をくすぐる卑猥な匂いが立ちこめ、紅音の目がとろんとしだす。一方、守の逸物は堅さを増し、紅音の手に反発する。
「ん、守ってさ、おっきいよね……」
 唇を離した後、彼女は照れくさそうに言った。
「そんなこと知らねえよ。第一比べたことないし……」
「だって、昔、龍樹と一緒にお風呂入ったとき見たけど、あいつのこれくらいしかなかったよ?」
「……」
 中指と親指で「これくらい」と示す紅音に、守は眉間を強張らせる。彼女と初めて繋がったのは守ではあるが、その肌をたとえ幼い頃といえど、他の男が見ているのだ。穏やかで居られるほど、守も達観してはいない。
「あ、もしかして妬いてる? ね、妬いてる? 妬いてるんでしょ? うふふ、かっわいい!」
 それに気付いた紅音はくすくす笑いながら彼の頬、顎を撫でる。
「龍樹とはなんにも無いってば。そうね、手のかかる弟って感じ?」
「……」
「それとさ、居なくなる前の龍樹ってさ……、なんか女の子のことじろじろ見ててヤだったし、それに、なんか変な臭いしたし……」
 手のかかる弟から得体の知れない男になりつつあった龍樹に、紅音は違和感を覚えていた。それは思春期を迎える上で誰しもが大なり小なり抱えるものであり、守も例外ではない。ただ、彼と龍樹、というよりは、龍樹と他の思春期男子の大きな違いは、節度というものを理解しているかどうかだろう。
「それに、私が好きなのは守だけだよ。守は私のこと大切にしてくれる。守ってくれるし……」

SNSでこの小説を紹介

ハーレムの他のリレー小説

こちらから小説を探す