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勾玉キッス☆
官能リレー小説 - 性転換/フタナリ

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勾玉キッス☆ 2

「ねぇ雅章、何ボーとしているのよ」

ここは2年1組の教室。
机の上でふて寝していた俺は、いきなり声を掛けられた。

「んぁ?ああ、最近、ちょっと寝不足でさぁ」

頼りの無い声を上げながら体を起こすと、目の前には、腰に手を当てている
女の子がいたのだ。なんだよ、人が折角良い気持ちで寝ているのに…

「寝不足?あんた、いつも授業中寝ているじゃん」
「うっさいな〜、眠いったら眠いの」

手をヒラヒラさせながら、つまらなそうに呟く。
「もぉ〜可愛くないなぁ。あ、そうそう。あんたにラブレターが来ているから」

彼女は少し頬を膨らませ、後ろ手に持っていた数枚の紙を俺に見せた。

「どこからだよ?」
「さぁね。それと…あたしは郵便屋さんじゃないから、変な手間をさせないでよね」

差し出される色とりどりの手紙。ピンクやら赤やら何がなんだかわからないものもある。おや?何か入っているのもあるぞ?

「まったく…毎度毎度、ウザイな」
「ホントは嬉しいんじゃないの?女の子からの手紙なんて、あんたってけっこう人気だからね」
「そんな事を言われてもなぁ」
そう言って俺は、手紙を黙々とゴミ箱に突っ込んでいた。

俺の名は桐生 雅章 (きりゅう みやあき)
端整な顔立ちと良く言われるが、俺には不満だ。それは正真正銘の女顔である事。
幼い時には、何かと『お嬢ちゃん、かわいいね』と言われるのが、悔しかった。
そりゃ見た目は、線が細いし髪だって伸ばしていたから女の子に見られていたかもしれない。でも…
「野郎からの手紙もあるんだぜ。俺にはそんな趣味なんかねぇよ」
「それだけあんたが魅力的じゃないの?あたしから見てもかっこいいというより綺麗だもん」
「殴るぞ。人が気にしている事を」
「そんな事、あんたに出来ると思うの?」
…できない。してやったりとニヤつく彼女。
端整な顔に、その小悪魔的な笑みでこちらを見るのは、やめてくれ。はぁ…いつもながら勘弁してくれよ〜
天野 裕美(あまの ゆみ)
俺の幼馴染であり、最近、ちょっと気になっている女の子。
可愛いらしくて、いつも潤んだ瞳。シャンプーの匂いのする清潔なセミロングヘア。
スレンダーなボディに似合わず形のいいメロンが二つ。それにすぼまったウエスト。
何よりも物おじもせず、凛とした姿はクラスの男女ともに人気が高い。
よくクラスメイトの女子から『女らしくて羨ましい』と言われて、本人も満足のようだ。

「それよりもさぁ、放課後道場で乱取りしない?最近カンが鈍っているのよね。」

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