PiPi's World 投稿小説

第二次性徴変性症
官能リレー小説 - 性転換/フタナリ

の最初へ
 97
 99
の最後へ

第二次性徴変性症 99

「問題は無いでしょう」
「ありがとうございました」
診察室を出て玲はため息をつく……あの時手が自然に秘所に行きそうになり羞恥心が先に来たが“イケナイコト”をしてみたいと言う心情もあり初対面なのに総一郎さんの友人カップルの誘いに乗ったのも……。
「そろそろね、玲……橘さんと一緒に道場で開催される夜の親睦会に行きなさい。正弘と篝さんも同行させるから」
「それって」
「そっ、ふふ……玲のおっぱいを漸く見れるんだからね。みんな」
日菜子も経験があるらしい……。


二人はそのまま中学校へ、被害者とは言え事件に巻き込まれた手前報告する。
「事件の事は警察から聞いているわ、大変だったわね」
「はい」
「橘さんが随分頑張って貰ったから大事に至ってない訳ね……バレても裁判で投薬一回で不妊になった事例もあるって言ったら原告は黙るわよ。、ふふ青春しなさい」
校長先生は女性教員である、その言葉と表情は女性だ。
「教頭には巧く宥めておくわ」
「はい、後峰沢の事で……進展があったんですか?」
「そうよ……家出した峰沢が頼ったのが本校のOBで高校卒業後は三沢市から転出し、東京郊外に住んでいる。戸籍上ではね、しかし彼は先日変死体で発見された。警察も美人局の首謀者として追っていた矢先にね」
「!」
「峰沢を含む他のメンバーは不明、どうも美人局をしていた狩場を荒したかカモにした相手が犯罪者だったか、連れ下がれた感でしてね」
夜須はため息交じりに言う。
「校長先生、資料提供感謝します」
「いえ……彼も手を焼いた不良でしたからね、高校も放り出した感もあるそうで」
汗を拭くと玲は片隅にある冷蔵庫から麦茶を用意する。
「ありがとうございます、例の一件を報告ですか?」
「はい」
「我々としても媚薬の類は監視強化を打診しているのですがね……」
色々異を唱える方が居るのも分かっているが。



中学校を後にして玲は思う。
自分は女性の体になったと言う事実、そして自分の体が欲望の塊であり他人を巻き込んでいる。平穏に暮らしたいのに。
「玲、美容室行こう」
「え?」
「数日後には本家宅に行くからね……大丈夫私の同級生がしている店だから」
日菜子はしっかり玲の腕を掴む……ここは母親よりも女の意地が出た。


「お〜彼女が噂のぉ?うんうん将さんイケメンだから顔立ちはいいわぁ」
襟足に髪の毛が掛かりピアスをした女性は玲を見て言う、彼女が日菜子とは中学高校を共にした新條 蔦子であり高校卒業同時に東京にある美容専門学校に進学し就職していたが実家の美容院を継いだが建物がボロボロであり悩んでいたがコンテナハウスを知り将が勤める建設会社に施工を依頼した。これが目立ちリピーターも多い。
「毛先整えてケアして、酷使している」
「OK!丁度キャンセル発生していたからね……本当に炎天下で晒していたわねコレ」
蔦子は玲の髪を手に取りニッコリして言うが黒いオーラが見える。
「安心して学割適用できるからね」
聞けばリーナも常連客であり、玲の事はよく話していたようだ。

「スラックス履いているんだ」
「女子生徒用よ……玲の場合はケリとかするから」
日菜子は待合室に座り女性誌を見る。大学病院では学校指定のスカートであったが検査後は持ってきたスラックスになっている。
「へぇー、これはモテそうね、女子にも……」
「……因みに恋人は成人男性、ダーリンも公認しているわよ」
「空手使いかぁ」
蔦子は苦笑しつつも玲の髪の毛を整えていく。ハサミの音がリズミカルだ。
「確か娘がいたよね?中学生の?」
すると店舗内奧から人影が見えた。
「楠瀬さん、こんにちは……あれ?楊じゃない」
「そっかぁ、京子(みやこ)初めて逢うのよね?玲とは……隣の中学校だから分からないか?」
自宅は隣の学区にあるのだ。

SNSでこの小説を紹介

性転換/フタナリの他のリレー小説

こちらから小説を探す