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第二次性徴変性症
官能リレー小説 - 性転換/フタナリ

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第二次性徴変性症 86

二日目は無事に終わり、橘家へと帰宅……礼と渚も里帰りしており玄関に居た。
「玲っ、制服だけじゃなくって体操服もあるから」
渚はニッコリし、礼は言う。
「指定の水着もありますよ、名門女子学園ですから専用になってます」
「でも使うんじゃ……」
「予備で置いとくのも何だしね……兄様の堅物は分かってますから」
玲は背後で固まっている総一郎の表情を見て思う、慕われ過ぎているのだ。

「でも、水着って……その胸のサイズがぁ」
礼の眼は光る、普段は大人しい分何となく不気味であるが玲の戸惑う表情も気にせずに指を鳴らすと奥から少女が出て来る。玲とは頭一つ分背丈がありロングヘアにハーフツインが印象的だ。
「私の名は柊 詩音、聖森女学園高等部二年……渚と礼とは同級生だったね」
「因みに礼は変性症発症して退院して私が通う女学園に転入してきたの、どうもここの市立中学って及び腰になってね……まああんな教師がいるとは思ってなくお祖父さんがプッツンしちゃったけど」
渚はボソと言うと詩音も遠目になる、聞けば祖母が聖森女学園の常任理事をしており渚と礼の一件でも関与し転出後も変わらず連絡は取っていた。
名門の家柄であるが本人はフランクで同級生からも慕われる訳で渚と礼がモータースポーツ活動にも理解を示しており、校則上問題は無いと理解していた。最もあの教師は暴走族が社会問題化し3ない運動でも順守したんだろう……二人ともサーキットで走っているし、免許を取得しているが公道でも警察が交通違反で摘発された事はないのに。最終的に双子の祖父までもプッツン、胸倉をつかんでいる息子からその教師を引き剥がすや否や御年らしくない体のキレを利かした鉄拳がその教師の鼻を潰した。普通なら警察沙汰であるが立ち合った弁護士に言わせると学校側に分が悪く転校に必要な書類で手打ちに応じたのも悪評が広がれば運営にも支障が出る、あの教師も転校させた生徒を出したのは今回が初ではない。
「う〜ん、凄いサイズね……これで変性症だから猶更」
「あ、あのぉ……」
「問題無いわ、私ね男も女も愛する事が出来るから。そう兄様ぁ」
総一郎は苦笑する……本当に昔から変わってない。
背後に回って玲の胸をソフトにタッチしているが玲も振り切れないのは彼女の祖父が古武術師範で幼い頃から嗜んでいるので見た目以上に素早いのと気配を感じなかった。
「詩音、困らせるなって……よっ」
「ダーリンぅ、だってかわいいもん」
玲は総一郎の後ろに居る巨漢な男性を見て悟る、彼も武術をやっているのか詩音をヒョイと引き剥がした、むさ苦しくも無い好青年である。
「自分は式島 功だ、すまんな……両刀使いだが、悪気はない」
「……つまり、男も女もOK」
「ああ、楠瀬って言う事は、日比谷師範代の教え子かぁ」
功は納得した表情になる。それだけ格闘をしている者にとっては日比谷虎次郎の名は知れている。
「このサイズなら大丈夫ね」
「はい?」
「聖森の水着、大丈夫っ未使用なモノがあるから」
詩音の眼が何処か危ないと思うが止められないだろう……総一郎も功も。


「これって本物なんですか?」
「ええ、校章があるし……」
玲が試着したがよく似合う。

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