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第二次性徴変性症
官能リレー小説 - 性転換/フタナリ

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第二次性徴変性症 85

「胸も本物ね……で、もう知っている訳ね、男の味って」
彼女も楠瀬家の事は知っているので正弘や彼の父親が納得できる相手は察しが付く。
「ふうん、年上男性が好みかぁ。陰陽警察の制服着ている方がお相手?」
「……鋭いですね」
「そりゃあ正弘と篝の事を最初に気が付いたし……」
篝とはまた違う姉御と言う感じなのだ……。
「それにしてもレイヤー趣味ってよく楠瀬のオジサマが許したわね」
「……ここまで発育するとは想定外だったから、それで楊さんが勤めているアパレルメーカーの下着部門のモデル登録、撮影の時にレイヤーの一人がドタキャンして困っていた所に……」
「なるほど、かわいいからねぇ。でこれもするようになったと」
彼女は大学時代に三沢市に遊びに来た事もあるので玲の事は知ってはいたが……。
「学校とか大丈夫?」
「校長が女性教師でモデルまで禁止していたら生徒が転校されるからね……教頭は学業に専念してほしいから止めさせたいけど……」
ジレンマになる訳だ……一応文部科学省や厚生労働省は第二性徴異常症候群の生徒にはそれなりの対応をする事を求められているので玲のモデル活動も認められているが教頭は気に喰わないらしい……だが解釈を間違えて教員の職を失った者も居る。
その為か教職員志望者には丁寧に包み隠さない様にしているし、第二次性徴異常症候群は日本も本腰入れて研究を開始している……が、先進国と比較すると後発。これには変性症を初めとする症例が健康上問題は無いと言う認識が強かった事も一因であるが精神面での影響は測り知れない、これが出生率低下に繋がれば最終的に経済損失に、これが理由だ。
「連絡先とかこれね」
「はい」
今後も顔を合わせそうなのでスマホのアドレスを交換した。


数分後、灯が推している百合系作品のエリアに到着。やはり客層は女性が多いが男性もチラホラと見える。キワドイモノもあるが……。
「(生徒会長の場合は薔薇かな?)」
どうも高士と自分の姿で色々と妄想してオカズにしていたらしい……最も女性になった自分でもすんなり受け入れてくれているし……。
聞けばリーナの兄である隆介以来のデキる生徒で普通なら私立とかに通うのだが……本人は家の経済状況を見て公立にしている。
「ここね……う〜ん中々の売れ行きね」
灯が意気揚々に言うと玲は気が付いた、原作は篝が見ていた漫画作品で名門女学園の生徒同士の恋愛模様を描いたシリーズだ。
「灯〜〜はい新刊セット」
「さんきゅ〜」
馴染みの売り子さんが灯に新刊が入った袋を手渡すとお金を払う。ここではお釣りを生じさせない様にするのが暗黙の了解らしいがそれでも釣銭が足りなくなる事もあり、昨年からは銀行の移動店舗が出張して両替サービスを開始、これには近隣支店から小銭が消えた事も幾度かあり行員の一人が気が付いたのでイベント主催者側と協議し、取締役会でも“災害後、預金引き出しに備える”と言う事で移動店舗を派遣したと言う事だ。
同人誌作家や同人誌サークルが口座開設してくれたと言う効果もあり今年も出陣である。
「この子が例の……」
「うん」
玲を見た売り子の女性は笑うしかない、これは恋人には見せたくない胸のサイズだ。
「とても少年だったとは思えないですけど」
「ええ、しかもリーナによれば中々のサイズだったと言うわね……男根が」
「あの異常発情症の?」
玲は薄ら笑いをする、なるほど興味津々な訳だ。

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