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第二次性徴変性症
官能リレー小説 - 性転換/フタナリ

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第二次性徴変性症 9

なお写真は今朝撮影して貰いインターネットで其々の作製業者の元に送信、住民基調カードは今届いたばかりであり学生証も出来次第届く段取りだ……。
「健康保険証の代わりになるからね、これは」
「そうなんですね」
「ええ、最も健康保険証はちゃんとあるから……」
住民基調カードには最低限の健康情報が入力されており変性症は一応遺伝子障害症の一つとなっている。
別に生命の危機も無いし生活に支障が無いと思われるが本人にとっては大変なのだ。玲も未だに戸惑っているのは体幹が異なる……胸や下半身の違和感は特に。
「セカンドバースデーもこの日になるわね」
女性と生まれ変わったと言うべきだろう、だが不本意で女性になったので余りにも祝える雰囲気も無い。一昔は社会も戸惑って家族すら拒絶され失踪、今でも見つかって無い人もいる。今では日本政府も変性症の少女を受け入れる様に呼びかけているが今でも差別は見られる事もある。


最もそのような人は碌でもない方が多いので自然と消える事も多い。
「後は明後日から産婦人科医の診察があるけど……男性で大丈夫?」
「はい」
出来れば女医がベストだが地方になると確保も難しい……玲が住む三沢市は三沢自動車の本社工場があるし医大もあるのだが……魅力は無いらしい。

数日後の午後その日は来た。
「産婦人科医の御厨です、楠瀬 玲さんですね……初潮は大丈夫でしたか?」
診察室にある産婦人科専用の診察椅子に座る……当然ながら下着は穿いてない、冴えない中年に見えるが何処か安心感がある。玲は頷くと言う。
「眼が覚めてトイレで……怖くなりました」
「そうですね、多いんですよ。覚醒したら初潮って……年齢が一ケタの子もそうなる場合もありますから」
特に玲の様に年齢が二桁になると同時に生理も始まる事が多い。
「女性器の中を見ます、息を抜いて……」
クスコ(膣鏡)を差し込まれるとビクっとする。そして見慣れない器具が見えた……アームの先にカメラのレンズと顕微鏡の様な覗き穴がある。
「これはコルポスコープと言う拡大鏡、女性器の健康診断や性病の治療の際にも使われるわね」
看護士さんは説明をする。



「(だから男性医師でも大丈夫なのかと尋ねたのかな)」
今更嫌がっても無理だと思う、何せ自分が変性症を発症時に何人も専門医が診ている筈だから。
「映像が映るわよ」
間横に設置されたモニターに膣内が映る。すると薄い膜が映し出され下部に孔が開いている。
「今映っているのが処女膜……」
「先生はその、Hな気分とか?」
「ははっ、性的よりも学術的の方かな、自分は母親を殺したのと同じだからね」
「えっ?」
玲は驚く表情に御厨は苦笑気味な表情になり告げた。
「出産の際に無理をしてね……随分と兄や姉に恨まれたから自然と医者の道に入った」
御厨は苦笑しつつ言う、医者になって分かったのは自分の懐妊時から母親は危なく当時の主治医から幾度か堕胎する様に勧めたが変性症で兄が性別が変わる可能性も捨てきれなかったので拒んだと言う事だった。これは当時の主治医が残したカルテを見て分かった事だ。
結果的に早産になり高度医療機関に搬送された際には母子共々油断を許さない状況であった……そして母親は死亡する事になる。
「変性症研究も志した事もあったけど自分ではとても無理とわかって……男性だから産婦人科はと言う所もあるけど、選んでいたら患者は死ぬ事もある……」
「はい、その……」
「気にしなくてもいいよ、今は兄も姉も家庭を持ってあの時の母親の心情も分かっている……さて、異常は無いから後は……行為に及ぶ時には避妊とか考える様に、今の状態は生理不順になっているから」
変性症の子は生理が重たく発情も尋常じゃない傾向が多い。確かに玲は異性でも簡単に秘所を見せる事に躊躇してない。

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