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第二次性徴変性症
官能リレー小説 - 性転換/フタナリ

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第二次性徴変性症 78

「噂じゃ出所したら性癖が変わっているって言う噂もあるしな……」
功介も噂や都市伝説程度しか知らないが海外よりは緩いとも言うのは事実だ。
「社従兄、仕事大丈夫?」
「ああ……偽サービスドライバーが出たから被害確認している最中、今回から研究班が仕切る事は関係各位に伝えていて限定ユニフォームは今朝になって渡されたからなぁ」
通常ユニフォーム姿を見た何人かの問い合わせで発覚したのだ。この行為も違法なので民事でどれだけ搾り取られるか?




黒馬運輸の会社規模は業界でも指折りする程の大きさ、加害者の身内は金以外で解決する可能性もあるが……。


総一郎と玲は会場近くにある時雨亭で昼飯を済ました、元々はビジネスマン向けの定食チェーンであるがスタンダートなメニューに白飯や五穀米お代わり自由と気前が良いので他の客層からも人気がある。
「ごちそうさまです」
「この店があって助かった〜〜あっ」
「呼び捨ては大丈夫です、そっちの方がその……」
玲は顔を赤める、総一郎はハッとした。まだ媚薬が残留しているのか……今晩は抱いた方がよいかもしれない、実家で行為に及ぶが……。

夕方、コミック市場一日目が終了するも主催者側は前代未聞の大事件に対応を迫られた、コスプレ撮影は以前からトラブルが続発しており批判の的になっていた所に昼間に起きた未成年者誘拐未遂事件……イベントを中止は出来ないが抗議のメールがワンサカ着信する。
「嗜好品を取り締まればどうなるか知らないな」
彼は缶ビール片手に言う。
現代社会に嗜好品を禁止すればどうなるだろう……その問いにベストアンサーが米国で可決され施行された禁酒法だ。しかしいざ運用して見れば酒税が消え酒で生計を立てた面々の食い扶持やらマフィアが跋扈により治安悪化で却って税金が必要になり、酒産業は周辺国に移転……偽酒による死亡にFBIとマフィアのSMGによる銃撃戦やらで平均寿命が落ちた。この状態が数年続けば有権者は禁酒法にNOを突きつける大統領候補者を選び、禁酒法は事実上廃止された。
「警備は強化するが今後は分散開催もやむを得ないな」
「納得しますかね?」
「道徳授業を蔑ろして声を上げない有識者の言葉なんてほっておけ……所詮政界進出の足掛かりにしたいのだろ、現職も先生も若者の票を失えば終わるからな、この手のイベントを規制したいのなら男尊女卑のイスラム世界に移住するんだな」
本部に居た面々は言葉を失う……とことんヤル気だ。
事実、規制を求める有識者の声は経済と政局の都合によりかき消される。主催者の一人はこうなる事は知っており寧ろ東京以外の大都市での分散開催して出品者の数を増やした方が得策だ。最も本家の方がネームバリューもあるが……。
「神山さん、また抗議の電話です、野党国民の代弁者の……」
固定電話の通話口を塞いだ男性スタッフに彼は舌打ちする。
「ちっ、自己満足の正義か。録音しておけ……」
この手の政治家は所詮政治屋でぼろを出すのだ……さて誰に売ればよいだろうか?親父と仲が良い円城寺先生辺りなら手土産になりそうだ。



命は一日目は終わるもあの事件の後とあって気が落ち込んでいた、発覚直後に玲に声を掛けようとしたが媚薬を性器に掛けられた事もあって苦悶した表情に足が竦んだ、もし自分なら自慰になっていただろう。あのストーカーも逮捕されたが警察の捜査により世話になっている所属事務所社長の関与が明らかになり事務所の方も大変な事態に……昨年引退した先代社長が慌てて現場復帰して陣頭指揮を執っている。
両親にも説明はされたが一歩間違えば娘が被害に逢っていた所だ……事務所社長の背任行為を考えると移動か引退か……家族で付き合いがある櫟夫婦も息子の仕事先での事件を知って息子である功介さんに私に寄りそう事を頼んだらしい。
「みーちゃん」
功介が寄り添っているのは子役時代からの腐れ縁だ……。
「こう君、抱いて。もうむちゃくちゃにして」
豊満な胸を曝け出すと功介は驚くも直ぐに胸に手を添えて撫でる、多分玲ちゃんとあの社員さんの行為に及んだ事を知っただろう。第二次性徴異常症の一つであり“体格成長不全”によりロリ巨乳になった自分ならどんな男でもペ〇スを固くする。それが分かった途端に今の事務所内での私の利用価値は決まってしまったのだ。仕事の為に処女を売った自分を黙って優しく抱いて鳴かせてくれた。
「仕事は予定通りだって……」
「あの程度で中止は出来ないさ、まあ主催者側は来年からコスプレイベントに関して何かしらの規制をするな……」
優しくキスされると命は頷く。

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