PiPi's World 投稿小説

第二次性徴変性症
官能リレー小説 - 性転換/フタナリ

の最初へ
 75
 77
の最後へ

第二次性徴変性症 77

「二回目なのに……う〜」
総一郎は頭を撫でると涙目になり抱き付く。
「怖かったのか、泣いていいよ」
総一郎の声は優しかったが表情は怒りに満ちていた。



「申し訳ない、商品の管理問題だ」
移動多目的トイレを製造した会社役員は深々と頭を下げる、とりあえず予備のコスプレ衣装に着替えた玲は途惑う表情を見せる。
「社員も脅されていたようでね、進退伺いを出されたよ……」
運用する会社の現場責任者はとりあえず上司に報告するしかなく先程玲に謝罪している。
玲も落ち着いた時点で両親に一報を入れたが既に社従兄が仁伯父さんに連絡いれたらしく落ち着いていた。
「よろしいですか〜〜媚薬は幸い日本未承認ですが危険薬物は含まれてませんので〜〜」
「科捜研も協力してくれたのですか?」
「ええ〜〜協力してくれた民間の医学者のお陰で……被害届は受理しましたよ」
「はい……あの」
本城は飄々とした表情を見せつつも言う。
「他にも数人被害者が出ましたが保護して救急搬送してます、それにしてもあの黒馬運輸の社員、見事な金的でしたね……潰さずに幸運ですね」
多分父や兄、伯父なら玉を潰しているだろう……玲は薄ら笑いをするしかない、宅配ドライバーの靴は安全靴な場合が多いのだ。
荷物にも重量物がある事や台車が踏みつけられる事も想定しての対策であり、トラックドライバーが安全靴を使用する確率は高い。
「後は蒼野さんをストーカー行為をしていた方も逮捕、どうもあの半グレ集団の主要メンバーとは高校が同期でしてね、とある生徒への虐め行為の加害者であり、高校側が推薦入試資格剥奪になった様です」
玲はハッとする、まさか……。
「そのまさかよ、現場に居た容疑者らは私が東瀬 歩と言う少年だった時に通っていた高校の同期。見事に落ちぶれたわね……」
半グレ集団の主要メンバーの残りも程なくして別件で逮捕されており成人年齢に達していたので実名報道、恐らく彼らの高校時代に起こしたあの一件も知れているだろう……。
「もう、島さんの弁護士を介して取材拒否している」
自分の仕事に差し支えるからだ……歩としては複雑である。
あの頃の虐め被害者の証言なんて彼らの凶悪性を助長するし、仮にも母校だ……。
「後は弁護士同士の話し合い」
すると玲のお腹は鳴く、お昼は過ぎていたがイベントの出演を逃した事に変わりはない。とりあえずクライアントの元に行くことにした。


「頭を上げてくれ、今回はこちらの手落ちに過ぎないのだよ」
「……」
玲はバックヤードにて二人を見つけて謝り頭を下げるもラノベ編集長と三沢自動車本社広報部担当重役は気を使って言う。
「それよりもまだお昼は食べてないだろ、橘を付かせるから食べてきなさい」
「はい」
玲は頭を上げるも表情は冴えない、やはり武人なのか不意を突かれたのが悔しいのだ。玲が居なくなると担当重役が言う。
「創業時からの顧客身内に辱めをするとは……あのクソガキはぁ」
彼の怒りに担当秘書は直ぐに血圧降下剤を用意しておく。
功介と社従兄と再会する、事情聴取は終えており二人ともため息をつく。功介はトイレ前で待っていた所に半グレらが囲っていた女らに絡まれていたが社が偽社員を倒したと同時に総一郎の同僚女性が来てキャットファイトに……結果はその同僚女性が勝利し警察に突き出された。
「大丈夫か?」
「うん……まだ体は熱いけど」
あのコンドームを使いきったので驚いた、総一郎は夏バテした表情になっている。
「とりあえず担当する弁護士先生が日比谷先生の古巣だ、玲の事は知っているから賠償金を分捕れるってさ」
「……穏便にできません?」
「無理だな、変性症女性に対する性犯罪は初犯でも重罪確定。しかも異常性欲症に認定すれば矯正施設入り……」
「???」
玲はキョトンとなると社は言う、黒馬運輸はお役所絡みの荷物もロット運送しており研究班がする事もある。矯正施設はあるがその内容は機密事項……だが経験者が言うには地獄を見ると言う。

SNSでこの小説を紹介

性転換/フタナリの他のリレー小説

こちらから小説を探す