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第二次性徴変性症
官能リレー小説 - 性転換/フタナリ

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第二次性徴変性症 73

自分と命さんは本当に似ている……今回はこれを利用する。
「よし、こいつの命令違反は報告した。後は裁判所の令状待ちだな」
ベテラン刑事が告げる、本当に“檻の中のベットがある部屋”で過ごす羽目になるぞ……この男は。


翌日、玲は大胆にアレンジされた巫女服姿で命は夏服セーラー服だ。
「これで準備万端、皆さん穏便にオネガイシマス」
「「「ぅおっす!」」」
総一郎が所属していた流派から門下生が来ている、不測の事態に対処する為で非番の警察官や軍人も居るが直属の上司からは許可を得ている。死角になる場所まであの男をおびき寄せる……。
問題は他人を巻き込まない様にするがここら辺はイベント運営側やIDを他人に貸した学生本人の“捜査協力と言う名の司法取引”が成立している。IDを他人に貸した学生も“脅迫”されており被害届が出されており、ストーカー男が住む所割署からも捜査員が来ている。


「総一郎さん、その格好……」
「緋刀学戦記に出て来る陰陽警察の制服……」
確かに作中は魑魅魍魎が具現化しており犯罪の一種にもなっているので“陰陽警察”と言う組織もあるのだ。
術式が科学技術で応用されている世界観でもあるので簡易的な術であれば詠唱や杖では無く“弾丸に術式を書き込んで銃で放つ”ので一般隊員でもある程度は魑魅魍魎にも対処出来る訳であるが、時間稼ぎに過ぎないので環 菜緒の様な巫女が居る訳だ。
「命さんの事は」
「ああ、欺けるかどうかわからないが仲間も居る可能性もあるからなぁ」
二人の視線の先には不安げな命が居た。
それでも表舞台、いわゆるイベントステージ上では演技をしている命を見ると玲も感心する。総一郎は作中に登場する車両でのドリフト走行をする……助手席には命を座らせている。
「きゃあああっ!!!」
悲鳴を上げるのも無理もない、エンジンから足回りまで公道走行可能な範囲ギリギリまでチューニングされたピックアップトラックをドリフトさせているのだ。
「「ひぇ〜〜」」
「これでもプロから見ればまだまだ……余計な装飾が無ければもっと鋭く踏み込めるよ」
レイヤー二人はその模様を見て驚くが総一郎の同僚社員は呆れて言う。



本当にメカニックにするには惜しい腕前だ……学生時代からドリフト競技をしている自分でも呆れる。ミサワサザンラリーレイトモデルを愛車している事はある。まあ助手席の少女は災難だろうなぁ……最も山間部テストコースをコドライバー指示でのブラインドの方が怖い、アレをされると命に係わる。
「二人ともドリフト見るのは初めてかな?」
「「はい」」
渚と沙友里も映像では見た事があるが実際は今日が初めてだ。
「オ〜“ミサイルの轟”も今日はお手伝いか?」
「陽さん……なんでここに?」
「三沢のトランポ撮影さ……玲ちゃんは仕事中か?」
陽がちらっと見ると片隅で良識あるお客さんのご要望通りに撮影に応じる玲……今は命として撮影に応じているが後で事情を説明する事になる。

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