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第二次性徴変性症
官能リレー小説 - 性転換/フタナリ

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第二次性徴変性症 72

「命さんが所属している芸能事務所からも参加しているよね?トウキョウガールス」
「!」
それは全国区のアイドルグループであるがメンバーが所属している芸能事務所が其々異なるのが特徴で命が所属している芸能事務所からは二名が参加している。
「ステージ機材の輸送は父の実家がしているの……だから自然と悪評も耳に入る、命さんに夢中になっているストーカーの事も……」
「ライバルが私を潰す為に差し向けたじゃないかって社長が」
「心当たりあるって感じね」
最も命が所属しているアイドルやその社長の可能性もある。神山さんも探りを入れているがむずかしいだろう。
考えたくないが命が所属している芸能事務所社長が黒幕と言う線もある……彼女の芸歴は幼児モデルからであり結婚前に芸能界に憧れた母親がのめり込んだらしい、父親は普通のサラリーマンだ。
「ここが一般参加のレイヤーらの撮影会場ね」
メイン会場になる同人誌即売会場のエントランス、玲は周辺を見るとそれなりに連れ込まれそうな隙間が建物側にある。
「私らは駐車場で撮影ってなるけど、一日何回か会場を回る事になるから……」
「その時に接触する訳ね……安心して、私空手の有段者だし師範試験も年齢に達すれば直ぐに受けられるから……それに三沢自動車側も腕が立つ社員を担当させてもらっているから……」
「大丈夫なの?」
「歪んだ愛しか知らない奴にはお仕置きしないとね……幼馴染の親が弁護士しているからガッツリ仕留められるわね」
玲の言葉に命は笑うしかない。
「変性症って言っていたよね?やっぱり残るの?そのペ〇ス?」
玲は少し考えると言う。命としては話の糸口を探していたのだろう。
「根元が壊死して取れるのが殆どだけど、全体的に朽ちる事もあるし……自分のは研究機関に“寄付”、昔は研究機関に売り買いしていたけど臓器売買に当たるって騒いだ有識者が出てね……やれ裁判や議員立法で大変だった訳、だから献体と同じスタンスで落ち着いたのよ」
玲も聞いた時には飽きれたが納得はした。因みにその有識者はその後不祥事で姿を消したが報復されただろう……。
「じゃあ女性の方は?」
「うん、開通しているよ……相手は言えないけど」
命は察した、キャンピングカーの外に居た会社員だ……変性症を初め第二次性徴異常症は発情しやすく初体験の年齢も一桁と言うのも珍しくない。ましてや変性症は戸惑いからストレスが多くなりそれが理性を崩している。

恋に陥りやすいのだ。
「そろそろ戻りましょう……」
玲はチラっと背後を見る、やはり先程から自分らを付けている……設営スタッフに紛れていたな、この人ごみで隠せると思っていたのだろう、玲はスマホで自撮りするフリをして撮影する。


「間違いない、イベント人員派遣会社も甘いなぁ」
「他人名義のIDを使って成りすましかぁ……舐められたな」
三沢自動車競技車両部ノトランスポーダーの車内にて派遣された刑事二人がため息交じり言う。二人が持つ捜査用端末にはストーカー指定された男性が映し出されていた。
「IDは紛失届が出されてますが、こいつも叩きますか?」
「穏便にな……学生さんだ、協力してくれるのならこっちもそれなりにな、楠瀬さんもよくもまあ……」
男性刑事はニッコリする玲を見て思う、夜須さんから聞いた通りのデキる子だ。


「私も出来る限りは手加減しますので……」
完全に容疑者に対して拳を上げる気だ……笑顔の背後には漆黒の邪念に似たエフェクトが出ている感もある言葉に二人の刑事は苦笑するしかない。何より彼女もあの男に関して警戒をしているのも理由がある、あの胸のサイズは中々無く、仕方なく下着専門モデルをしている事は聞かされた。ただその撮影スタジオも兼用しているアパレルメーカーの入り口の監視カメラに不審な男性が映像で記録されており警察が照会した所に警視庁のデータバンクに記録された例のストーカー……玲を狙っている可能性がある。

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